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「宇宙作戦隊」とは? 宇宙ごみ=デブリの現状

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ニッポン放送

「報道部畑中デスクの独り言」(第188回) ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、2020年度に新設予定の「宇宙作戦隊」について―

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、国会では4月17日、ある法案が成立しました。それは改正防衛省設置法、航空自衛隊に「宇宙作戦隊」なる組織を新設するというものです。 今年度(2020年)中に東京・府中市にある航空自衛隊府中基地に、およそ20人体制で発足する予定。主な任務は宇宙に漂うごみ、いわゆる「スペースデブリ」を監視することです。 「宇宙作戦隊」というと、何やら「宇宙戦争」や「スターウォーズ」をイメージしますが、このスペースデブリは宇宙空間において決して無視できない問題です。2007年に中国が自国の衛星をミサイルで破壊する実験を行ったことで、この問題が大きくクローズアップされました。 その2年後の2009年には、アメリカとロシアの衛星が衝突する事故も起きました。これによって無数の衛星の破片=デブリが宇宙空間に飛散してしまったわけです。 例えば地上で交通事故(物損事故の場合)が起きたとき、飛び散った車両の破片はいずれ片づけられますが、宇宙空間ではそうはいきません。さらにデブリは秒速7~8kmという高速で動いています。拳銃の弾丸が秒速数百メートルと言われていますので、衝突したときの破壊力がいかにすさまじいか、おわかりいただけると思います。 そのデブリの数は、JSpOC(アメリカ国防総省戦略軍統合宇宙運用センター)によると、確認されているだけで1万7000個以上。さらに地上からの観測が難しい直径1センチより小さいものを含めると、1億個を超えるのではないかとも言われています。 宇宙には無数の人工衛星があります。通信衛星、気象衛星、測位衛星、観測衛星…これらは天気予報や衛星放送受信、カーナビなどに活用され、身近な生活に欠かせないものになっていますが、こうした衛星は常にデブリ衝突の危険にさらされています。 日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)では、先のJSpOCとデブリの情報を共有していますが、JAXAのHPによると、JAXAの衛星にデブリが衝突しそうなときに出される情報は、2016年度の1年間に何と9万件。軌道変更をするほどの危険が迫ったのは年間約30件、実際に軌道変更したのは5件あったということです。 衝突から衛星を守るためには、24時間365日体制でデブリを監視。新型コロナウイルス感染拡大のなかでも、作業を怠ることはできないというわけです。

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