アスコリピチェーノは「万全」ジャッジ

［ＧⅢ京成杯オータムハンデキャップ＝２０２４年９月８日（日曜）３歳上、中山競馬場・芝外１６００メートル］ 【京成杯ＡＨ】調教タイム一覧　 　舘林（美浦南）秋競馬が開幕した一方でこのコーナーのターゲットは東西ともにサマーシリーズの最終戦だ。 　山河（美浦南）まあ、マイルシリーズの関東馬はいずれもノーチャンスですからね。余計なことは考えずに高速馬場の適性と仕上がりをチェックすれば取捨は可能です。 　舘林　復帰戦が初の古馬相手でも能力と調整過程からアスコリピチェーノにケチはつけられない。中間から密度の濃い調教を消化し、１週前はラスト１１・１秒と抜群の伸びを見せた。最終追いも楽な手応えのまま先着フィニッシュ。６ハロン８２・３―１１・０秒と時計も抜群で仕上がりは万全と判断できる。 　山河　ハンデ５５・５キロと初めての中山をこなせれば、２歳女王のこの馬が確かに最有力ですね。ほかは直近成績が冴えないですけど？ 　舘林　同じ３歳牝馬のキャットファイトが侮れないぞ。１週前が古馬オープンを追走から楽々と併入フィニッシュ。ラスト１１・１秒とはじけたようにアクションが明らかに良くなっているんだ。桜花賞以来の実戦だが、しっかりと休ませたことで、春当時からの成長が期待できそうだ。 　山河　坂路ではコラソンビートが良かったですよ。こちらも桜花賞以来ですが、バネの利いたフットワークが好印象。持ったままでスッと加速したように臨戦態勢はバッチリです。で、王者の可能性がある関西馬はどうですか？ 　松浪（栗東トラック）オレの担当は無関係、かつ稽古も地味だけどな。ただエアファンディタの遅れは相手が動いたから。サンライズロナウドの軽め調整もいつものことだから無視はできないぞ。 　清水（栗東坂路）坂路は勝てば大逆転優勝となるディオが当然のように勝負仕上げですね。ほどよく気合が乗って最後まで集中したフットワークで駆け抜けました。ラストの伸びも本当にシャープでしたよ。夏場の中３週ですが、デキ落ちはなく状態は高いレベルで安定しています。 　舘林　その馬のマークは当然として伏兵陣の高評価が気になるな？ 　清水　ジューンオレンジは外めを回りながらも余力十分の手応えで伸びました。休養前の成績はひと息ですが、仕上がりは申し分ありません。ドルチェモアはさすがの好タイム。早熟馬のきらいもありますが、再度の転厩がカンフル剤になればひょっとするかも…。 　山河　印が集まる馬ではディスペランツァがＢ評価だね。 　清水　吉岡厩舎は最終追いが軽めなので評価が難しいんですよね。ただ先週土曜に一杯に追って坂路４ハロン５１・６―１２・０秒をマーク。しっかり負荷をかけているので状態に不安はありません。