大阪教育C附を寄せ付けず、アサンプションが強さを見せつけた
9月27日、第99回全国高校サッカー選手権大阪予選2次予選4回戦がJ-GREEN堺で行われ、アサンプションと大阪教育C附が対戦しアサンプションが5-0で勝利し5回戦に進出した。勝利したアサンプションは5回戦で高円宮杯JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020関西所属の金光大阪と対戦する。 【フォトギャラリー】アサンプション vs 大阪教育C附 アサンプションは2回戦で千里に0-0(PK7-6)、3回戦で汎愛に3-2で勝利。対する大阪教育C附は1回戦で泉陽に2-1、2回戦で東淀川に2-0、3回戦で吹田に2-1で勝利してこの4回戦に勝ち上がってきた。 前半に風上のエンドを取ったアサンプションが立ち上がりから大阪教育C附を押し込む。すると試合が早速動く。前半3分、アサンプションは左CKからファーサイドで「めっちゃいいボール来たんで合わせるだけでした」11番FW野内凌がヘディングで合わせて先制する。勢いに乗るアサンプションは更に14分、左サイドからPA内を深くえぐるとマイナスのクロスに中央で野内が「イメージ通りだった」というトラップでDFを外して左足を振り抜きゴール。アサンプションがエース野内の2得点で完全に試合の主導権を握る。アサンプションはキャプテン6番MF山本直が中盤の底から繋ぐパスと、サイドで勝負する中距離のパスを効果的に出し入れし攻撃陣を操る。そして2年生19番MF鎌田颯太が左サイドから再三仕掛けていく。対する大阪教育C附はゴールキックやロングボールが強風の為空中で失速してしまうこともあって難しい展開。それでも前半終盤、守備の対応が安定してくると1トップの9番FW中川光大が前線で身体を張って起点を作り、セットプレーからチャンスを迎える。しかし最後のところを崩せず2-0のまま前半が終了する。 後半に入ると交代選手が躍動しアサンプションがペースを握り返す。65分、後半出場の18番FW布目拓がPA付近中央左寄りでこぼれ球をゴール右下に決めて3点目。更に72分、こちらも後半出場の13番MF木村文翔が左サイドからカットインしてから10番FW田中翔馬に一度ボールを預け、縦に抜けたところで浮き球のリターンパスにダイレクトで合わせ4点目。締めくくりは78分、こちらも後半出場の2番MF米山朝陽がPA左角付近から右足でインスイングのコントロールショットをゴール右下に決めて5点目。大阪教育C附を寄せ付けなかったアサンプションが強さを見せつけ5-0で完勝した。 アサンプション神田哲也監督は試合後「この一週間、今までやってきたことを信じてチャレンジャーとしてひた向きに闘う事を選手たちには言い続けてきた。前節(3回戦の汎愛戦)詰め切れないところで2失点してしまったので、最後まで抜け目なくやろうというところも今週練習で言ってきました。浮き球の処理の部分で雑なプレーが目立ったので、しっかりコントロールしてボールを保持すればいい攻撃が出来るってことを重点的に伝えました」と試合を振り返り、次戦に向けては「ひた向きに一所懸命やるだけだと思いますので選手たちを信じて頑張りたいと思います。一度攻撃を始めたら必ずシュートで終わるってところをこの期間に落とし込んでしっかり準備したいと思います」と話した。 これでアサンプションは昨年大阪桐蔭に惜しくも敗れた5回戦の舞台に戻ってきた。今年の対戦相手は昨年ベスト4の強豪、金光大阪だ。この試合前半2得点を決めたエースFW野内凌は「金光も強いんですけど、自分たちもそういう相手に勝つために今まで練習してきてるんで絶対自分が決めて勝ちたいです」と話した。5回戦で3年間積み上げた努力の集大成を見せることが出来るか。10.18アサンプションが金光大阪に挑む。 (文・写真=会田健司)