「自分が言われてガッカリすることは絶対息子にも言わない」美味しいものを作ることが生き甲斐な“父ちゃん”辻仁成から息子へ贈る言葉
不意に47人全員が「地震だ」と呟いた…きっかけは東日本大震災、シングルファザーになった辻仁成が励まされた“癒しの広場”の言葉たち から続く 【写真】この記事の写真を見る(4枚) 仕事や対人関係に加え、最近では新型コロナウイルスの感染状況に対する先行きの分からない不安に、心がすり減っている人はとても多い。そんな時、ふと覗いたSNSで、どん底から引っ張り上げてくれるような言葉に出会えたら、どれほど救われることだろう。 辻仁成さんは、東日本大震災をきっかけに、日々を乗り越えるためのメッセージをネットに10年以上投稿し続けている。 ここでは、最近3年間で投稿されたメッセージの中から154を厳選してまとめた新刊『 ちょっと方向を変えてみる 七転び八起きのぼくから154のエール 』(文春新書)より一部を抜粋。シングルファザーである辻さんが息子さんに贈る言葉を紹介する。(全2回の2回目/ 前編 を読む) ◆◆◆
ぼくと息子
息子とはいろいろあるけど、ま、親子だから当たり前。 たまに、不意に寄り添ってくることがある。 年に3回くらい。 たまに、頭をゴシゴシしてやることがある。 年に1回くらい。 たまに、父ちゃんの仕事場に来て時間を潰す。 2年に一度くらいかな。 でも、いい関係だと思います。
子育てで一番大事にしてきたこと
子育てで一番大事にしてきたことは、絶対に誰かと比較しないということ。 アレックスより頑張ったなとか、ナタリーにはできたのにとか。 親に誰かと比較されるの、子供だった自分はすごく嫌だった。 だから周りと比較しないで息子くんを褒めたり励ましたりしてるよ。 これは子育てだけじゃない、人間みんなだね。
心配するな、大丈夫
息子が10歳の時、ぼくは毎晩のように、心配するな、と言ってた。 彼が11歳、12歳の時、思えば毎年、心配すんな、と言い続けてきた。 回数は減ってきたけど、 大丈夫、なんとかなるから、心配するな、と言ってる。 根拠はないのだ。 でも、心配すんな、明日は来る。