「ふくらはぎが痛い」足に違和感。その後…医師「命に関わります」判明した病とは 妻を支える夫に迫る
「笑い」を大事にして家族みんなで向き合う
旦那さんは、病気や介護についてTikTokでさまざまな投稿をしています。そこで発信している通り、在宅介護は綺麗事だけでは済みません。 「在宅介護・脳梗塞と向き合っていくうえで、周りからの心無い言葉や態度はもちろん、介助者の介護離職の問題など介護に触れると大変さは身に染みる」といいます。脳梗塞に関しては「左脳右脳で症状が異なり、詰まった箇所や後遺症の出方も人それぞれで同じということはないのです。生活習慣が整った方でも発症するときはするという運みたいなもの」だと語ります。 介護生活となったことについては嘆いていても仕方がないため、そこは覚悟と信念を決めたのだから、家族のためにも「笑い」を大事にして、旦那さんは奥さんの在宅介護と脳梗塞の後遺症に向き合っているのです。 娘さんたちについては、生まれたときからおじいちゃん(旦那さんのお父さん)が脳梗塞だったことから、見慣れていたのか、心の免疫みたいなのがあったといいます。 投稿の中で、娘さんたちに同じ歳の子たちに伝えたいことを聞いた旦那さん。娘さんたちは一言「簡単な手伝いや料理はできた方がいい」でした。そのことについて「ヤングケアラーの問題があってややこしいのですが、当時どうしても私の帰りが遅くなるときなど手伝ってもらわないと無理なときもあったので…」と話します。 ヤングケアラーにならないように気をつけていましたが、奥さんが脳梗塞になってから6年、2人の娘さんは炊事や洗濯は完璧にこなすといいます。そしてお姉ちゃんの方は「介護職の道」に進むとのこと。 リハビリ病院に入院中のときにはコロナ前だったこともあり、クリスマスパーティーが催されてケーキとコーヒーが出ました。そのとき、何もできなかった奥さんが、コーヒーカップを持ち1口飲んで「は~」って言ったとき、嬉しくて涙が出たという旦那さん。 また、在宅介護ではできなかった歯磨きや、顔拭きなどのできなかったことができるようになり、意思疎通もできるようになってきたときにも嬉しかったと語ります。 なおリハビリ病院については急性期病院だったため、頭蓋骨の1部を外し、万が一のために戻さず転院。そのため、しっかりとした本格的なリハビリを行うことができない状況でした。最大180日の入院と決まっているため、本格的なリハビリは頭蓋骨を戻してひと月あるかないかだったという状況でした…と当時のことを話してくれました。