姫路城入場料18歳未満300円を無料に…18歳以上は2000~3000円で検討中
世界遺産・姫路城の入場料について、兵庫県姫路市は6日、18歳未満を2026年春頃から無料とする方針を明らかにした。より多くの子どもたちに姫路城を訪ねてもらい、世界遺産の保存と継承に関心を持ってもらう狙いがある。 現行は小中学生と高校生が原則300円だが、関連条例の改正で無料にする。市によると、昨年度の入場者は147万9567人で、18歳未満の有料入場者は11%の17万7212人だった。 2025年大阪・関西万博の期間中は、姫路城の来場者が増えると予想されることから、入場日時を指定できる電子チケットを25年4月12日から半年間、試験的に導入する。 入場料を巡っては、清元秀泰市長が6月、国際会議で「外国の人は30ドル払ってもらい、市民は5ドルくらいにしたい」と発言。城の維持管理費を確保するため、18歳以上について、市は市民以外を現行(1000円)の2~3倍となる2000~3000円にする方向で検討している。一時は外国人に限った値上げを模索したが、「国籍確認が難しい」として断念していた。