“禁断の麹交換” 名古屋の2蔵元が新プロジェクト
名古屋市内に酒蔵を構える金虎酒造(北区、代表銘柄「金虎」「虎変」)と山盛酒造(緑区、代表銘柄「鷹の夢」)の2社による新プロジェクト「禁断の麹交換」がスタートした。 清酒造りにおいて麹は味わいのかなりの部分を決定づける要素。それゆえに、その製法は酒蔵それぞれの秘伝中の秘伝ともいえる。 今回、両蔵ではその麹をあえて交換して酒造りに挑む。2月4日~3月31日までの期間、READYFORでクラウドファンディングを実施する。 今回のプロジェクト「キントラ&タカノユメ チャレンジタンク2021」では、愛知県産の酒造好適米「夢吟香」を原料米に使用。精米歩合55%で醸した「鷹頭の虎」(金虎酒造)と「虎頭の鷹」(山盛酒造)を、生原酒版(クラウドファンディング限定)と通常版の各2種類、計約2000本用意する。 命名に関しては、お互いの蔵のシンボルである虎と鷹が重要器官である頭を交換していることが由来。ラベルデザインでも表現した。
製造スケジュールとしては3月中旬に麹製造→麹交換、同下旬から交換した麹による酒造りに着手。4月中~下旬に上槽(酒のしぼり)、5月中旬にリターン発送、一般販売開始(通常版のみ)を予定。 クラウドファンディングの目標額50万円は、開始5日目で達成。次は150万円を目指す。応援期間中にプロジェクトの告知に協力した飲食店最大50件に対して、同プロジェクトで製造するお酒720ml2本セットを無償提供するほか、余剰金は飲食店支援に活用する。