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30万円の介護費…70歳で働き続けた「ウナギ屋父さん」の無念

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幻冬舎ゴールドオンライン

本記事は、書籍『「ワケあり物件」超高値売却法』(幻冬舎メディアコンサルティング)から抜粋したものです。税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。今回は、筆者の経験談を交えながら「不動産を手放すべき理由」について見ていきます。

「困ったら土地建物を売ればいい」に反発の声も多いが

不動産の売却を勧めるような話をすると、反発をする人がいるのも承知しています。資産の保全であるとか、あわよくば値上がりを狙おうだとか、お金にこだわることがあまりかっこよくないという美意識が日本文化にはあるからです。「武士は食わねど高楊枝」の気概を持てということでしょうか。 しかし、現代人は武士ではありませんし、かつては武の戦争で競っていた国同士の競争も、すっかり経済で争う時代になりました。お金が全てだとは言いませんが、お金があればたいていの豊かさが手に入るのも事実です。 土地を守って痩せ我慢を続けるよりも、不要な土地は整理して現金化し、本当に使いたいことにお金を使ってもよいのではないでしょうか。 現在、実際に土地を所有している地主さんの多くが高齢者となっています。地主の家系に生まれても、親が亡くならなければ相続はできないものですし、現代は長寿社会ですから親が亡くなる頃には自分も高齢者となっているからです。 しかし、周囲からは地主はお金持ちだと見られていても、実際に使える現金はそれほどないために、節約を強いられることははたして楽しいことなのでしょうか。残り少ない人生を、本当にやりたいことをやって過ごすことこそ「ハッピー・リタイアメント」の極意ではないでしょうか。

不動産は売れるうちに売らないと「腐動産」になる

不動産の売却によって資産のポートフォリオを組み替えるとともに、多額の現金を手にして余生を幸せに輝かせることを、筆者は「ハッピー・リセット」と呼んでいます。もちろん「ハッピー・リタイアメント」をもじったものです。 先日「ハッピー・リセット」の思想に賛同してくれる一人の地主さんに出会うことができました。 彼はさっそく、持っている不動産のうち、老朽化した賃貸アパートを売却しようとしたのですが、思わぬところから「待った」がかかりました。売却に反対したのは、彼の奥様です。 奥様としては、たとえ微々たる金額であろうとも、毎月一定の収入を生んでくれる、金の卵のような賃貸アパートを手放すのは「もったいない」のです。 それは、しかし、視野の狭い考えです。そのアパートは、今はまだ入居者がいて、賃料収入があるかもしれません。しかし、近い将来、入居者がいなくなったときに、空室だらけのアパートを買ってくれる人がいるでしょうか。そのときになって、売りたいといっても、もはやお客様はいないのです。 不動産の売却を考えるのであれば「売れるうちに売る」ことが大切です。収益物件は、まだ収益が上がっているうちに売らないと、そのうちに売れなくなるときが来ます。 そのため、現在はまだ健全な収益を上げているけれども、将来的に行き詰まることが見えてきた頃に、早めの売却を心掛けなければなりません。これを「出口戦略」と呼びます。 売り時を逃して、売れなくなった不動産は「塩漬け」として、そのまま子孫に相続されていくことになります。しかし、最近はそんなものはいらないとばかりに、相続放棄をする子孫が増えているようです。あなたがせっかく守ってきた土地も、考え方の異なる子や孫には、手間のかかる面倒なお荷物でしかないのです。それくらいならば、ご自分で売却して、好きなことに使われたらいかがでしょうか。

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