【NFL】QBマック・ジョーンズ、1年目のトム・ブレイディを超えた 第12週まとめ
NFL第12週、日曜日のゲームでは、今季のNFCとAFCを占う重要な対決があり、パッカーズがラムズを、ペイトリオッツがタイタンズを破った。この両チームは今季のスーパーボウル出場有力候補の一角とみてよさそうだ。ラムズは11月の大型補強が実らずに3連敗。序盤が上手く行きすぎた面もあるが、QBスタフォードのパフォーマンスに不安定さが増しているのが気がかりだ。 個人の記録では、ペイトリオッツのルーキーQBマック・ジョーンズが、先発1年目のトム・ブレイディのパス記録を超えたことに注目したい。ジョーンズは、入ったチームが様々な点でフィットしていたことは大きいが、今季の5人のドラフト1巡指名QBの中では、ただ一人違う次元に進んでいることは確かだ。 【写真で見る】「65年前はこんな格好でした」1956年の衣装で踊るコルツのチアリーダー
ノーミスの男、ジョーンズ ペイトリオッツは6連勝
◇ペイトリオッツ36 vs タイタンズ13◆ ペイトリオッツが6連勝、AFC東地区首位の座を堅持した。ルーキーQBマック・ジョーンズが、キャリアハイとなる、パス310ヤード、2TDでINTなし。開幕からの6試合では5INTだったが、直近の6試合では2INTとミスをしなくなってきた。12試合でパス2850ヤード、先発昇格1年目のトム・ブレイディ(2843ヤード)を超えた。 ブレイディとジョーンズの先発1年目の主なパス成績は以下の通り マック・ジョーンズ(2021) 12試合 268/381 70.3% 2850ヤード 16TD 8INT 8勝4敗 トム・ブレディ(2001) 15試合 264/413 63.9% 2843ヤード 18TD 12INT 11勝3敗 ただし、この試合タイタンズが敗れた最大の原因は、自軍のボールセキュリティーの問題だ。QBライアン・タネヒルが1INT、さらにオフェンスが5回のファンブル、うち3回をロストした。 この試合、タイタンズは「キング」デリック・ヘンリーが負傷欠場となって以降初めて、ランオフェンスが機能した。ドンタ・フォアマン、ドントレル・ヒリヤードという、カレッジフットボールでは名を馳せたがNFLでは伸び悩んでいた若手2人が、揃って自己最多となる100ヤード越えのランを見せた。チームランはトータル270ヤードだった。 ところが、フォアマン、ヒリヤード、それにFBのカリ・ブラッシンゲームまでもがファンブルロストした。タネヒルのINTも含めて、すべてオフェンスがリズムよく攻め込んだ場面で起きた。ハードノーズで堅固なフットボールを身上とする、マイク・ブレイベルヘッドコーチ(HC)のチームとは思えなかった。 そのブレイベルHCは、 アドバンテージを保てるはずの対ルーキーQBの戦績が1勝5敗だという。これも不思議なことだ。