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【海外試乗】フェラーリ ローマはルックスも走りも息をのむほどエレガントなGTクーペ

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落着いたムードを漂わせるインテリアデザイン

フェラーリと言えば鋭いエッジの効いた低いスーパースポーツがよく知られている。だがかつてはスーパーアメリカのように優雅な曲面に包まれGTカーも存在していた。ローマはまさにその再来的存在だった。(Motor Magazine 2020年11月号より) 【写真】リアビューやコクピット、エンジンなどを見る(全7枚) ポルトフィーノをベースにしたローマはリトラクタブルハードトップを持たないクーペで、大人ふたりと子供ふたり、プラス2シーターのレイアウトを採用している。メカニカルルーフの制約から解き放たれた結果、エクステリアデザインは、60年代のGTクーペを彷彿させるエレガントなたたずまいを持っている。 一方、パワートレーンは兄弟車のポルトフィーノと同様に、V8ツインターボエンジンをフロントミッドシップに搭載、後輪を駆動する。このエンジンはこれまでフェラーリの多くのモデルに採用されてきたF154系ながら、排気量を3.9Lまでボリュームアップ、ターボシステムを改良するなどして最高出力は620ps、最大トルクは760Nmを発生する。 ローマではなくトリノ郊外の高級リゾートホテルで開催された試乗会に登場したローマは、ロングノーズショートデッキのプロポーションをソフトな曲面で包んだクラシカルなたたずまいが印象的だった。近づくにつれてボディと同色のグリルや鋭角的なLEDマトリックスヘッドライト、そして横長の小さなLEDリアライトなど現代的なデザイン要素が巧みにバランスされているのがわかる。 インテリアの雰囲気は、男の仕事場のように硬派なスーパーカー系とはまったく違っている。左右が独立したビジネスクラスのキャビンのようで、かけ心地の良いしっかりとした形状のシートとともに落ち着いたクルージングへと誘う空間を生み出している。

ゴージャスで洗練された走りは、ゆったり味わいたい

背後を振り返ると確かにプラス2、子供向けサイズのシートが並んでいるが、通常はバックレストを倒しておいてもいいだろう。ゴルフバッグなど、長尺物を積むのにも適している。 運転しながらでもさまざまな機能にアクセスしやすいマルチファンクションステアリングホイール越しには、多彩な情報が表示される16インチの曲面ディスプレイが配されている。モダンで華やかな印象だ。 センターコンソール部のディスプレイは、8.4インチでタッチセンサー式。これとは別に、ナビゲーター専用のモニタースクリーンが、助手席の正面に備わる。ずいぶん凝ったインターフェイスだ。キーカードをコンソールに置き、スタータースイッチにタッチ、V8の力強いサウンドが耳に届けばマッティーノ(ドライブプログラムダイヤル)でコンフォートを選択して、レッツドライブ! 全長4460mm、空車重量1570kgのローマはジェントルな、それでもしっかり駿馬を思わせる力強いスタートを見せた。面白いことにゴージャスで落ち着いた雰囲気を持つローマを運転していると、自然にフェラーリらしからぬゆったりとしたペースになる。これこそがフェラーリの狙いなのだろう。 法定速度の上限がほぼ100km/hの日本の高速道路ではもちろん、70マイル/hh(約112km/h)に制限されているアメリカンハイウェイをツーリングするにはぴったりだ。同様に、しなやかなシャシセッティングも、ラフな路面が多いアメリカの一般道路であっても十分に快適な乗り心地を提供してくれることは間違いない。 最後に、このローマは週末だけのドライブではなく年間を通してのさまざまな運転シーンや移動のシチュエーションに配慮していて、ドイツのライバルにも勝るとも劣らない最新のADAS(先進運転安全支援システム)を搭載していることもお伝えしておこう。 このローマは日本でも、フェラーリジャパンによってベース価格2682万円ですでに予約が始まっている。価格帯としてはパナメーラ ターボSやベントレー コンチネンタルGT、あるいはアストンマーティンDBなどの強豪がひしめくセグメントだ。ブランド力では定評あるフェラーリの「新機軸」は、果たしてどう受け入れられるだろうか?。(文:木村好宏) ●フェラーリ ローマ 主要諸元 ・全長×全幅×全高:4656×1974×1301mm ・ホイールベース:2670mm ・車両重量:1570kg ・エンジン: V8DOHCツインターボ ・総排気量:3855cc ・最高出力:620ps/5750-7500rpm ・最大トルク:760Nm/5750-7500rpm ・駆動方式:FR ・トランスミッション:8速DCT

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