日産、EVのデータを外部連携する「ビズコネクトAPI」開始 カーシェアやタクシーを最適配車
日産自動車は7日、電気自動車(EV)の車両データをアプリケーション・プログラミング・インターフェイス(API)を通じて外部連携するサービス「ニッサンビズコネクトAPI」を開始したと発表した。カーシェアリング事業者やタクシー事業者の運行管理・配車システムに連携させることで、充電残量に応じた最適な配車計画の作成などに活用してもらう。日産はコネクテッド技術を生かした新しいサービスを将来の収益源の一つに育てていく考えだ。 車載通信機器から取得した電池残量や累積走行距離、車両位置情報、走行速度、前後方向加速度を5分間隔で日産のサーバーに発信し、サーバー上の最新データをAPIで紐づけた顧客のシステムに送る。EVに最適化した配車計画の作成のほか、カーシェア事業者に位置や充電残量に応じた車両案内に使用してもらうことも想定する。 料金は顧客のオーダーに応じて決める。導入目標は非公表。まずは「サクラ」「リーフ」などのEVを対象に開始し、順次適用車種を拡大する。EVの車両データを後付けの車載機器で取得し、配車の効率化などに組み込むサービスは自動車メーカー以外でも取り組んでいる。日産では、追加のデバイスを必要としない点やデータの信頼性の高さを強みに新サービスの差別化を図る考えだ。