東京という特別な場所でSLS2大会連続優勝を果たした白井空良「2024 SLS CHAMPIONSHIP TOUR – TOKYO presented by Nikon」 男子決勝
最終結果
優勝 : 白井 空良(日本) 36.8pt 2位 : 堀米 雄斗(日本)36.3pt 3位 : クリス・ジョスリン(アメリカ合衆国)36.2pt 4位 : ライアン・ディセンゾ(カナダ)34.3pt 5位 : アレックス・ミドラー(アメリカ合衆国)25.7pt 6位 : フェリペ・グスタボ(ブラジル)7.7pt
最後に
今回は白井空良が前回のシドニー大会に引き続き、この東京大会で2大会連続優勝を達成し幕を閉じた。筆者としてはパリオリンピックを経て更なる彼の成長を見ている気がしている。9月の「X Games Chiba 2024」での優勝、シドニー大会と今回の東京大会の2大会連続優勝は歴史的な快挙のひとつであると言える上、それに加えて今大会の直前には膝の怪我もあり直前までは満足にスケートできる状態ではなかったと聞いている。 そんな中で迎えた東京大会にて、最終的には昨年大会王者の堀米と、今大会でノックアウトラウンドも含めて計8回の「9 Club」を量産したジョスリンを抑えての優勝。特に最終トライで他のライダーに9.6pt以上のトリックを一発で決め切らせないといけない展開を作れたことは、9点台を悠に叩き出せる世界トップレベルのスケーターでも至難の業で、その状況を作るために自分を信じ切ってやり通し、後がないプレッシャーを見事跳ね除けた白井の強さを証明した大会だったと感じた。 一方でスケートボードシーンの観点から見て感じられたこととして、日本の東京開催であるにもかかわらずノックアウトラウンドから会場の雰囲気が終始、「9 Club」を量産したジョスリンを応援する空気感だったのも非常に印象的だった。ホームのライダーを応援するカルチャーは変わらないが、良いライディングをするとホームアウェイ関係なしに会場が盛り上がるのもスケートボードカルチャーの本質を見た気がした本当に良い大会だった。 さていよいよ来月は今年のSLSプロツアーのチャンピオンを決める「SUPER CROWN」がブラジルで開催される。誰がチャンピオンになってもおかしくないこの戦いで誰が新たな歴史に名を刻むのだろうか。引き続き目が離せない。
FINEPLAY
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