藤浪晋太郎「問い合わせは得ている」 今季メジャー登板なしも米国でのプレー優先へ、代理人明言
大手代理人事務所「ボラス・コーポレーション」のスコット・ボラス代理人が11日(日本時間12日)、米テキサス州ダラスで行われているウィンターミーティングで取材に応じ、顧客の藤浪晋太郎投手(30)について、「リリーフ市場は、今活性化している先発市場が一段落してからだ。チームから問い合わせは得ており、それを進めている段階。だから、まだしばらく時間がかかる」と説明した。去就は年明け以降にずれ込むことが確定的だ。 2023年にアスレチックス、オリオールズの2球団で計64試合に登板した藤浪だったが、メッツに移籍した今季はメジャー登板がなくシーズンが終了。マイナーで開幕を迎えると5月中旬に右肩痛で離脱し、7月に40人枠から外れた。マイナーでは計33試合に登板(うち先発1)、1勝2敗、防御率5・94だった。オフにはプエルトリコのウィンターリーグに参戦し、来季へ向けてのオファーを待っている。 11月に開幕したウィンターリーグでは、ここまですべて先発で5試合に登板して、15回3分の2を投げ、防御率3・45も、15四死球、8暴投と、これまで課題とされていた制球に苦しんでいる。「彼のパフォーマスを評価し、健康状態を把握するために、球団は視察に行っている」(ボラス代理人)。藤浪のメジャーでの需要は、リリーフと明言しながら、ウィンターリーグで全試合に先発している理由については「腕を強化するため。そして、チームが勝ちにこだわって、先発させている」と、所属球団ヒガンデスの意向とした。 日本球界復帰の可能性については「そのことについてはあまり話していない。なぜなら、ここ(米国)で多くの(チーム)興味があるからだ」。あくまで米国でプレーを続ける方針だ。
報知新聞社