楽天・浅村栄斗 不発に終わった頼みの主砲「こんなはずじゃないと自分でも信じている」/チームリーダーの2024年
11月22日。球団事務所で契約交渉に臨み、現状維持の年俸5億円プラス出来高払い(推定)で更改した浅村栄斗は、自らに厳しい言葉を並べた。今季は全143試合に出場も14本塁打60打点、打率.253。打点と本塁打はともに楽天加入後では自己最少に終わった。「毎年、100打点ぐらいの数字をイメージしてやってきた中で60なんで。本当、何もしてないって言っても過言じゃないぐらい。全然物足りない」と悔しさをにじませた。 【選手データ】浅村栄斗 プロフィール・通算成績 三塁に挑戦した今季は野手キャプテンを務めた。打棒はもちろん、その背中でもチームを引っ張りたいところだったが、納得のいく成績は残せず。チームは3年連続で4位に終わった。「Aクラスも遠ざかってますし、なんとしても来年は優勝争いにまず加わって。いい緊張感の中で戦えるように。最後、優勝してみんなで喜びを味わえるように頑張っていきたい」と上を向いた。 本塁打数の減少は、不調にあえいだこともあるだろう。気になったのは代名詞であった逆方向への一発が減ったことだ。14本中、逆方向へのアーチは2発だけ。左翼へ11発、中堅へ1発という内容だった。外角球にはめっぽう強いが、特に不調時は外角のボール球に手を出して空振りするシーンが目に付いた。 プロ通算297本塁打で、通算1964安打。節目の記録も目前に迫った大砲は「こんなはずじゃないと自分でも信じてるので、もう一度、浅村ってこういう選手と思ってもらえるように復活したい」と言葉に力を込めた。来季こそ、主砲のバットでチームを頂点へ導く。 写真=BBM
週刊ベースボール