“ベテランの風格”を漂わせる若手4人(3)代表戦でも先輩に遠慮なし!?リーダーシップ抜群の大砲
プロ野球選手の平均年齢は28.1歳(2022年)で、40歳を超えるベテランはわずか7名(2022年5月時点)と、歳を重ねて生き残るのが非常に難しい世界だ。そんな世界において、若手ながらすでにベテランのような空気感を持つ選手たちがいる。今回はそんな愛すべきキャラクターの4人を紹介していく。 【表】セ・リーグ最強打者ランキングトップ10の移り変わり
東京ヤクルトスワローズ:村上宗隆内野手(22歳) 投打:右投左打 身長/体重:188センチ/97キロ 生年月日:2000年2月2日 経歴:九州学院高 ドラフト:2017年ドラフト1位 ヤクルトの村上もリーダーシップ抜群で、物怖じしないコミュニケーションスタイルで知られる。2年目、19歳にしてレギュラーを掴みオールスターゲームにも選出されると、昨季は史上最年少となる21歳7ヶ月での通算100本塁打を達成した。 グラウンド上での存在感は抜群だ。攻撃時にはだれよりも声を上げ、味方の活躍には全身で喜びを表現する。守備の際も、年上の投手に対しても積極的に声をかけにマウンドへ。乱闘に発展しそうな場面では冷静に自軍の選手をなだめる場面が注目されたこともあった。阪神タイガースによる「サイン盗み疑惑」の際にもまっさきに声をあげたのは村上だった。 2021年のオリンピックでは代表チームでの振る舞いも注目を集めた。結果が出ず暗い雰囲気だった田中将大投手の「声出し」の際にも物怖じせず合いの手を入れ、チーム全体の空気を塗り替えてみせた。決勝戦では先制のソロ本塁打を放つなど、プレー面での存在感ももちろん言うことなし。22歳にして球界の顔といえる存在に成長しつつある。
ベースボールチャンネル編集部