「かぼちゃ大市」開催 ハロウィーン向け小玉高値 大田花き
花き卸の大田花きは28日、東京都中央卸売市場大田市場で、ハロウィーン(10月31日)に向けた観賞用カボチャのせり「かぼちゃ大市」を開いた。今年は新型コロナウイルス禍で各産地で作付けを抑え、入荷量が少なかったことで、1個当たり平均価格は前年比2・1倍の107円だった。 前年より47%少ない870口のカボチャがせりにかかった。市場への入荷量も2818口(約8000個)と昨年の3分の2程度にとどまった。入荷の9割以上を北海道産が占めた。 せりで最高値は30キロの千葉産「アトランティックジャイアント」の大玉で、1個4300円の値をつけた。新型コロナウイルス禍でイベント向けの大玉は引きが弱く、前年(66・5キロ、6200円)より大きさも価格も下回った。 一方で、「プッチーニ」などの小玉品種は、小売りが家庭向けの販売を強化していることを受け、前年より高値傾向となっており、全体価格を押し上げた。 大田花きは「商業施設に行く機会が少なくなる中、家庭でカボチャを飾って楽しんでもらいたい」と買参人へPRした。 毎年、せり人がその年に話題になった人に扮(ふん)して販売する。今年は人気テレビドラマやアニメのキャラクターに仮装した寸劇で、せり場を盛り上げた。
日本農業新聞