「原付二種」と「軽二輪」の違いは? 免許や交通ルール、税金などを初心者向けに比較
ラインアップや車体価格の違い
このように原付二種と軽二輪では、維持費や交通ルールの面で、同じ点と違う点があます。 車体価格でも、国内4メーカーの場合で、原付二種は30万円台~50万円台が多い一方、軽二輪は30万円台~90万円台まであり、意外と高価なモデルもあります。 そう考えると、原付二種の方が、乗り出すまでの初期費用が安いため、よりエントリーモデル的な位置付けだといえるでしょう。 ラインアップ的には、どちらもスクーターやネイキッドはありますが、フルカウルのスーパースポーツに関しては、軽二輪の方が充実。ホンダ「CBR250RR」やヤマハ「YZF-R25/R15」、カワサキ「ニンジャZX-25R」やスズキ「GSX250R」など、各社が250ccモデルを揃えています。 一方、原付二種には「スーパーカブ110」「スーパーカブC125」「クロスカブ110」「CT125・ハンターカブ」「ダックス125」「モンキー125」など、昭和レトロの雰囲気を持つモデルも豊富で、こちらも近年人気です。 これらを総合すると、原付二種と軽二輪のどちらを選ぶかは、予算や維持費などはもちろんですが、自分がどういった使い方をするのかや、どんなモデルに乗りたいかも重要となるようですね。
110ccのバイクなどには新基準原付も出てくる
ちなみに、警察庁では、総排気量125cc以下のバイクについて、最高出力を4kW以下に制御するなど一定条件をクリアしたモデルを「新基準原付」として導入する方針で、2025年4月1日に施行される予定です。 新基準原付は、基本的に、現行の原付一種バイクと同じ扱いになる予定。そのため、同じ110ccなどのバイクでも、たとえば、従来の原付二種モデルは2段階右折は不要だけれど、新基準原付モデルでは必要など、交通ルールなどに違いも出てきそうです。 ほかにも、おそらく、税金や保険料など、維持費面でも異なる面が出てきそうですが、そのあたりがどうなるのかも、今後注目ですね。 *写真はイメージです
平塚直樹