「原付二種」と「軽二輪」の違いは? 免許や交通ルール、税金などを初心者向けに比較
交通ルールの違い
次に、公道を走る場合の交通ルールなどの違いについて。原付二種と軽二輪では、主に以下のような特徴があります。 ・「2段階右折」:どちらも不用 ・「2人乗り」:(一般道なら)どちらも可 ・「一般道の法定速度」:どちらも60km/h ・「高速道路・自動車専用道路の走行」:原付二種は不可、軽二輪はOK 50cc以下の原付バイクでは二車線以上ある道路などを右折する場合に2段階右折をする必要がありますが、同じ原付でも原付二種は不用。当然、軽二輪も必要ありません。 また、一般道ではどちらも2人乗りができ、速度制限のない道路での法定速度はいずれも60km/h。大きな違いは、高速道路や自動車専用道路の走行で、軽二輪は可能ですが、原付二種は通行できないことになっています。 特に、原付二種のライダーが気をつけたいのが自動車専用道路。高速道路は一般道とはっきり分離され、インターチェンジから出入りするため分かりやすいですが、自動車専用道路は一般道の走行中に突然「自動車専用」の標識が現れるケースもあります。 ついうっかり入ってしまたところを警察に見つかり、違反キップを切られることもあるので注意しましょう。
自賠責保険料や税金の違い
税金や自賠責保険料など、お金関連の違いは、主に以下の通りです(いずれも2024年9月現在)。 【自動車重量税】 ・「軽二輪」:届出時に4900円 ・「原付二種」:不用 【軽自動車税(種別割)】 ・「軽二輪」3600円/1年 ・「原付二種」:50cc超~90cc以下で2000円/1年、90cc超~125cc以下で2400円/1年 【自賠責保険】 ・「軽二輪」:7100円/1年 ・「原付二種」:6910円/1年 自動車重量税は、軽二輪の場合、バイクを取得した際にのみ課税されますが、原付二種は不要(250cc超の車検があるバイクは、取得時だけでなく車検毎に課税)。 軽自動車税種別割は、例年4月1日時点の所有者に課せられる税金で、軽二輪と原付二種も毎年支払う義務があります。 さらに、自賠責保険も加入は義務付けされており、1年間の一括払いの場合でそれぞれ上記の金額が必要です。 原付二種と軽二輪は、いずれも車検がなく税金も比較的安いため、維持費的にリーズナブルなことも魅力ですが、こうやって比較すると、原付二種の方がやや安いですね。 その分、軽二輪は、前述の通り、高速道路や自動車専用道路も走行できるため、ツーリングなどで、ちょっとした遠出をする際には便利です。 ただし、原付二種バイクでも、最近は一般道をノンビリと走って遠出するライダーも増えています。また、通勤や通学、買い物など、街乗りメインの普段使いであれば、軽二輪も楽ですが、より車体がコンパクトな原付二種の方が使いやすいともいえます。