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まさに原チャリ大戦争!! 1980年代に巻き起こった「50ccスクーターブーム」とは【1980-1984年編】

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モーサイ

今から35年ほど前の1980年代中盤は、50ccスクーターが一大ブームだった。その当時は大型二輪免許が教習所で取得できない時代で、試験場での一発試験に合格して限定解除をする以外に道はなかった。 だから当時高校生だった世代は、たいてい中免(普通自動二輪車中型限定免許)に甘んじていたのである。だが、中免を取れるならまだマシ。多くの高校生は原付免許止まりで、50ccのバイクに乗るので精一杯というのが実情だった。 【関連画像22枚】懐かしさ全開!! 写真で振り返る1980~84年の50ccスクーターヒストリー さらには語り草にもなっている「HY戦争」の余波もあった。 HY戦争とはホンダがロードパルを発売、次いでヤマハがパッソルを発売したことで起こった、50cc市場での熾烈なシェア争いだ。 ロードパルが発売された1979年から1983年までの間、熾烈な開発・販売合戦が繰り広げられ、新車価格はあってないようなもの。利益度外視で値引きが続く泥沼化に、スズキは早々に戦線を離脱。最後は巨額赤字を生み出したヤマハが敗北宣言をするという異常事態にまで発展したのであった。 だから当時の高校生にとっては、格安で原付の中古車が買える状況にあり、これまたスクーターブームを押し広げる要因のひとつとなった。 当時のスクーターを振り返ると、今でも魅力的なモデルが数多く存在する。今回は1980年代から90年代にかけて発売された国産スクーターを振り返ってみたい。 きっと「あ、俺も乗ってた」や「あれ、欲しかったんだよな」というモデルがあるはずだ。

ホンダ・ロードパルから始まるソフトバイクブーム

HY戦争の引き金になったのが1976年に発売されたホンダ・ロードパル。 その翌年にはヤマハからパッソルが発売され、この2台は「ソフトバイク」と呼ばれて女性でも乗れる原付が大ブームになった。 80年代に入るとロードパルやパッソルの中古が2万円くらいから買えたから、この2台は財布の軽い高校生にも大人気だった。 そんな時代にホンダは、さらに立派なスクーターとしてタクトを発売したのだ。 前述の2台と違い、タクトは立派なレッグシールドとステップフロアを備え、シートも分厚く「ソフトバイク」ではない、「ちゃんとした」スクーターだった。 確かに新車価格はキックが10万8000円、セル付きが11万8000円とソフトバイクの2倍近かった。だが、タクトは前述の値引き合戦の影響もあり、ソフトバイクに代わる庶民のアシとして大ヒットしたのである。

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