海外メディアが大坂なおみの2回戦圧勝劇を絶賛「真のスターだ」「世界1位になれる9人の一人」「優勝候補を証明」
テニスの全豪オープン、女子シングルスの2回戦が行われ、世界ランキング4位で第4シードの大坂なおみ(21、日清食品)が同78位のタマラ・ジダンセク(21、スロベニア)を6-2、6-4のストレートで下し3回戦へ進んだ。前の試合で、錦織圭がイボ・カルロビッチと3時間48 分のフルセットを戦い、しかも突然の降雨でウォーミングアップが中断されるという状況でスタートしたが、サーブを武器にペースを握り、相手の先を読む戦術でも圧倒した。大坂の快進撃を受けて公式サイトが「今大会後にランキング1位に躍り出る可能性のある9選手の一人」と評価、海外メディアもこぞって「大会優勝候補」と書き立てた。 女子テニス協会(WTA)の公式サイトは、「全米オープン覇者の大坂は、ジダンセクを突破するのに2セットだけを必要とし3回戦へと進んだ。日本のナンバーワン選手は、接戦となった第2セットでジダンセクから仕掛けられたが、キーとなるポイントで大きなプレーを見せつけて、6-2、6-4で勝利を収めた」と試合内容を伝え、こう続けた。 「大坂は、今大会後にシモナ・ハレブ(ルーマニア)を抜き、WTA世界ランキング1位に躍り出る可能性のある9選手の1人。その機会を得るためには、この全豪オープンで初となる準々決勝に進まなければならないが、彼女は短い雨による中断もあったマーガレットコート・アリーナの閉じられた屋根の下で素晴らしいプレーを見せ、(ランキング1位へ)前向きな一歩を進めた」と続けた。 ヨーロッパのスポーツ専門放送局のEurosportは「大坂がジダンセクをストレートで破り、3回戦でシェイ・スーウェイと対戦へ」との見出しを取った記事内で絶賛した。 「2018年の全米オープン覇者(の大坂)は、スロベニア選手(のジダンセク)に第2セットで2-4と劣勢だったが、そこから4連続でゲームを奪った。積極的なプレーで抵抗を許さなかった。1時間4分の試合で16強へ照準を合わせた。3回戦での第28シードのスーウェイとの対戦を決め、なぜ多くの人が、大坂を今大会での優勝候補の1人にしているかをハッキリと示して見せた」 米のスポーツイラストレイテッド誌は、「全豪オープンの5日目からの5つの見解」とのコラム記事の中で、大坂の圧勝を取り上げ、「女子選手が、グランドスラムでの連続優勝を果たしてから2年以上が経過した。この間の8回の大会では、8人の異なる優勝者を出している。だが大坂は、この流れを止めようと努めている。2018年の全米オープン覇者はこの大会で第4シードとなり、セットをひとつも落とさずに6か月前には見られなかった、ぐらつくことのない自信を示している」と称えた。 女子のグランドスラムでの連続優勝は2015年に全豪、全仏、全英を制したセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)以降、出ていない。大坂は、年度をまたぐことになるが、昨年9月の全米に続くグランドスラム連覇を狙える可能性があると示唆したのだ。 「彼女は、きびきびとしたプレーを見せ、いくつかのゲームであったピンチにも打ち勝ち、ジダンセクを6-2、6-4で破り、3回戦へと進んだ」と続けた。