かみいち総合病院で乳がん先端治療 富大病院サテライト開設 女性医師が週1、2日勤務
町議会全協で町長報告 かみいち総合病院(上市町)に4月1日、富大附属病院乳がん先端治療・乳房再建サテライトセンターが設立される。富大附属病院の女性医師が週に1~2日、非常勤で勤務する。県東部地域の医療圏を広げ、乳腺疾患の患者に対して高度な水準の診断や治療を提供する。4日に開かれた上市町議会全員協議会で中川行孝町長が報告した。 富大附属病院は昨年2月、乳がん先端治療・乳房再建センターを設立した。かみいち総合病院には元々、乳がんを専門とする外科医がおり、サテライトセンターを設けることで病院に特色を持たせる。 センター間で合同症例検討会を開き、医療の知識や技術を進歩させる。重症度に応じた病院間の移動など、より良い患者サービスにつなげる。富大附属病院の藤井努センター長らが定期的にサテライトセンターで勤務し、指導する。乳腺ドックの開設も検討する。 中川町長は医療提供の範囲が広がるとし、「大学病院以外で乳がんに特化した病院として、経営改善にもつながる」と期待した。