【584psのV8搭載】初代ランドローバー・ディフェンダー110をラリー仕様に ボウラー「CSP 575」発表
クラシックなスタイリングを活用
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】ランドローバー・ディフェンダー【ボウラーのモデルと写真で見る】 (149枚) 初代ランドローバー・ディフェンダー110のスタイリングを採用した高性能のラリーマシンが発表された。 ジャガー・ランドローバー(JLR)の子会社であるオフロード車メーカー、ボウラーが開発した。 CSP 575と名付けられたこの4x4は、ボウラーの高性能ラリーカーのシャシーをベースに、L316世代のディフェンダー110のアルミボディを採用。584psのV8スーパーチャージャーを搭載している。 これは、ボウラーが昨年JLRに買収されてから初のプロジェクトであり、公道に特化した初のモデルでもある。 ボウラーは、JLRのカスタマイズ部門であるスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)の協力を得て独立した事業体として運営されており、ディフェンダー110のボディを使用するライセンスを与えられている。 SVO部門のトップであるマイケル・ファン・デル・サンデは、このマシンの0-97km/h加速が約4.0秒になる見込みで、「公道走行可能な非常に速いラリーカー」になるとしている。 この車両は、英ダービーシャーのベルパーにあるボウラーの工場で、年間12台程度の少量生産となる。価格は20万ポンド(2730万円)になる予定だ。 「このプロジェクトは、ボウラーのラリー経験、SVOのパワートレインとシステム、そしてランドローバーの象徴的なディフェンダーのスタイリングという3つの要素を融合させたものです」 ファン・デル・サンデはこう述べている。 「L316ディフェンダーのカスタマイズ車両は多く登場していますが、これはその究極のパフォーマンスモデルです」 CSP 575の性能の詳細は明らかにされていないが、ファン・デル・サンデは「非常に速い」としている。 「ラリーマシンということもあり、ハンドリングも刺激的です。見た目はディフェンダーに似ていますが、ボウラーのレース特性を備えています」