体操女子・宮川選手18歳衝撃告発で見えてきた不可解なコーチ暴力処分の陰謀
宮川選手はリスクを冒して会見を行い「18年しか生きていないが、一番の勇気を出して、ここに立っています」と気丈に話した。選手ファーストを誓っているはずの伝統ある五輪競技のスポーツ団体が、宮川選手をこんな目にあわせていいのだろうか。日大アメフット問題の加害者選手がたった一人で行った会見の悲哀が18歳の少女に重なった。 体操協会は、早急に事実確認を行う必要があるし、内部調査に灰色決着の危険性があるのならば、第三者委員会の立ち上げも必要だろう。また塚原女子強化本部長が監督を務める所属先の朝日生命も、なんらかの内部調査を行わねばならない。 またボクシング、バスケット、体操と統括団体にこれだけガバナンスに問題がある不祥事が続くのであれば、スポーツ庁やJOC(日本オリンピック委員会)は、そろそろスポーツ団体のガバナンス機能を監視する特別な監査部署と選手の駆け込み窓口を作っておく必要があるのではないか? (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)