「地元の頭越し…国に問題点指摘する」 野党国会議員懇、西之表・八板市長と会談 馬毛島も視察
西之表市馬毛島への米軍機訓練移転と自衛隊基地整備計画を巡り、野党国会議員でつくる沖縄等米軍基地問題議員懇談会のメンバーらは11日、八板俊輔市長と市役所で会談した。会長の近藤昭一衆院議員(立憲民主)は報道陣に「地元の頭越しに環境影響評価(アセスメント)などの手続きを進められているということだった。手続き論を含め、国に問題点を指摘していく」と説明した。 【写真】葉山港周辺を見て回る沖縄等米軍基地問題議員懇談会のメンバーら=10日、西之表市馬毛島
会談は非公開で約1時間行われ、議員懇の5人と馬毛島問題に取り組む田村貴昭衆院議員(共産)が出席した。終了後、八板市長は「馬毛島の問題を広く国民にも知ってほしいと伝えた」と述べるにとどめ、計画の賛否には触れなかった。一方、近藤氏は「市長が選挙で訴えた(計画不同意の)思いは変わっていないように感じた」と語った。 会談に先立ち議員懇のメンバーらは10日、馬毛島を視察した。国有地への立ち入りは防衛省などから許可を得られず、計画反対の市民団体とともに葉山港周辺に約1時間滞在した。市と開発会社タストン・エアポート(東京)で主張が食い違う市道の認識を巡り、居合わせた同社関係者を問いただす場面もあった。