ハマ・オカモトがゲーム音楽の世界を紹介! 「FFXIV」サウンドディレクター祖堅正慶の才能に迫る
「上質な音楽を、じっくり味わう。」をテーマにTOKYO FMで放送中の生ワイド番組『THE TRAD』(毎週月曜~木曜15:00~16:50/月・火:稲垣吾郎、吉田明世 水・木:ハマ・オカモト[OKAMOTO‘S]、中川絵美里)。1月より毎月最終木曜日に、ゲーム音楽を紹介するコーナー「GAME MUSIC DUNGEON supported by SQUARE ENIX MUSIC」がスタートしました。 このコーナーでは、ハマ・オカモトがゲーム音楽界の第一線で活躍するクリエイターをゲストに招き、日本が世界に誇るゲーム音楽の世界をあらゆる角度から掘り下げていきます。初回のゲストには、大人気オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV(以下、FFXIV)」のサウンドディレクター・祖堅正慶(そけん・まさよし)さんが登場しました。
◆新曲を作るときに気を付けること
2013年に『新生エオルゼア』をリリース以降、現在もユーザー数を増やし続けている「FFXIV」。2021年12月には全世界の累計登録アカウント数が2,500万を突破しました(※)。 2017年には「ビデオゲームで最も多くのオリジナルサウンドトラックを持つタイトル」としてギネス世界記録に認定されるほど、その世界観を表現した楽曲の多さも特徴のひとつですが、祖堅さんは「狙ったわけじゃなく、気づいたら増えていた」と笑います。 ゲームが拡張するたびに追加される楽曲について、祖堅さんは「無下にどんどん新しいものを作るというよりは、ちゃんと(ゲームの)世界を紐解いていくこと。新しく作るときも、背景に紐づいているかに気を付けてアレンジしています」とこだわりを明かしました。 ※日本・北米・欧州・中国・韓国の5 リージョンの累計アカウント数。フリートライアル版のアカウントを含む。
◆「ゲーム音楽=BGM」ではない?
ひとくちに“ゲーム音楽”といっても、いわゆるゲーム内で流れているBGMだけが“ゲーム音楽”ではないと話す祖堅さん。「例えば『剣を持ったプレイヤーがモンスターを殴る』シーンを想像すると、まず『足音』がありますよね。剣の『風切り音』が鳴ったり、『イヤーッ!』のような掛け声があったり、エフェクトがビカビカッと光ったり……ざっくり考えても5種類くらいはありますよね」と解説し、実際には「プレイヤーの装備している素材」や「相手モンスターの違い」などによっても、ゲームサウンドとして表現される音が異なるため、1万通り以上にもなるのだそう。 祖堅さんは、ゲーム音楽を作るときは「ほとんどデモ版をプレイしながら」作るともコメント。その理由について「僕らって『サウンド屋』じゃなくて『ゲーム屋』だと思っていて。ゲームが面白いか、面白くないかを尺度にして考えているので、やっぱり遊んで判断をするんです。音楽だけよくてもダメなんですよね」と語りました。 (TOKYO FM「GAME MUSIC DUNGEON」放送より)