漢方相談処でわかった、気圧による頭痛や花粉症の根本的原因。
初めて受けた漢方相談で、自分の体質について知ることになったエディターK。数々の不調の原因が根本ですべてつながっていたことに、大きな衝撃を受けたという。今回は漢方相談で薬剤師さんがアドバイスをしてくれた彼女の体質と改善点についてさらに詳しく紹介する。
便秘や花粉症、疲れやすいetc、原因は全て胃腸の弱さだった。
──前回の話では、Kさんは胃腸が悪いことで体の中に余分な水分が溜まって、気圧での頭痛や鈍痛を引き起こしているということでしたね。続きを聞かせてもらえますか。 K はい、今回相談した「成城漢方たまり」の薬剤師・柳沢侑子さんいわく、頭が重だるい、体が重いという症状は、漢方的に見ると、水が悪さをしていると考えるそうです。そして私が婦人科で処方された漢方「当帰芍薬散」は、血を補い巡らせたり、体内の余分な水を排出するお薬なんだとか。今回このお薬で頭痛が改善したのは、主には余分な水が体内から排出されてむくみが改善されたからだろうと……。 ──やはり単純な“頭痛薬”ではないんですね。もっと根本的な理由にアプローチするという……。 K そうなんですよ。「当帰芍薬散」って、長期的に飲むことで効果が出るひともいるらしいんです。それが、ピル休薬中の7日間の服用で効果がすぐ出たということは、たまたま私の体にすごく合っていたのではないか、ということでした。また体内に余分な水があると、めまいの原因にもなるらしく、私のめまいが心なしか減ったような気がするのも、やっぱり水が抜けたからではないかと。だから全体的な体質改善のためにも、まずは「当帰芍薬散」を生理期間だけでなく毎日飲んでみたらどうだろうかとおすすめしてくださいました。 ──なるほど。ところでKさんは、食生活にはかなり気を遣っているということだったんですが、胃腸を健康にしていくためのアドバイスについて何かありましたか。 K おっしゃるとおり食生活は気をつけていて、自分でできることはほぼやっているつもりなんです。潰瘍性胃腸炎がひどいときは、おかゆとかスープとかの低たんぱく・低脂肪・低残渣という食事だし、アルコールは絶対に摂らないし、乳製品も控えています。ただ、チョコレートが大好きでいつも食べすぎてしまう傾向にあって、それは婦人科の先生からも「生理痛にもよくないから」と言われて最近控えるようにしました。柳沢さんも、私みたいに胃腸が弱くて体内に余分な水が溜まりやすい人は、「脂っこいものや甘いもの、乳製品、お酒はかなりNGです!」とおっしゃっていたので、対策はできているんじゃないかな、と。 けれど、そこまでやってもどうにもならない人は、漢方の力に頼るのがいいみたいですよ。柳沢さんいわく、風邪をひきやすいとか便秘や花粉症などのアレルギー症状、そして疲れやすいというのも、全部胃腸の弱さからきているということでした。要は、食べたものがうまくエネルギーにならなくて、パワーが生み出せないんですよね。胃腸の不調は今一番気になっている症状ではないのですが、食べたものをエネルギーにするということはすべてにおいて根本ですよね。体を温めたりバリア機能を促進するためにも、とにかく労ったほうがいいということでした。
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