アニメ史に残る傑作3選 2011年放送開始、今年で10周年
魔法少女の歴史に大きな1ページを加えた
今から10年前の2011年は、その後のアニメ界に大きな影響を与えた作品が数多く誕生した年でした。この記事では2011年に放送された作品のなかから、3つの傑作を紹介します。 【画像】古さが全くない…!10年前のヒットアニメ ●『魔法少女まどか☆マギカ』 2011年1月から放送が開始された『魔法少女まどか☆マギカ』(通称:まどマギ)は、『化物語』で大ヒットを飛ばした新房昭之監督とアニメ制作会社シャフトが新たな魔法少女の概念を作り上げた衝撃作です。全12話。キャラクターデザインはマンガ『ひだまりスケッチ』の作者であり、柔らかでかわいらしいキャラクターを描く蒼樹うめ氏、脚本は重厚かつ残忍な作風で知られる虚淵玄氏が担当しており、放送前から一体どのような化学反応が起きるのか期待されていた作品でした。 人気が沸騰したのは3話、頼りになるはずの先輩魔法少女である巴マミ(ともえ・まみ/CV:水橋かおり)の戦死がきっかけでした。SNSや各種掲示板の話題は『まどマギ』一色となり、さまざまな考証や検証が盛んにおこなわれるようになったのです。その後も新たに登場した佐倉杏子(さくら・きょうこ/CV:野中藍)は魔女化した美樹さやか(みき・さやか/CV:喜多村英梨)と共に悲劇的な結末に。暁美ほむら(あけみ・ほむら/CV:斎藤千和)は鹿目まどか(かなめ・まどか/CV:悠木碧)を破滅の運命から救うために“あること”を繰り返していることが明かされるなど、1話ごとに驚愕の展開が待ち受けていた作品でした。声優陣の演技も素晴らしく、特に10話で展開された魂の叫びの数々は、アニメ作品が到達した至高の領域と言っても過言ではないでしょう。 放送終了後もその勢いはとどまるところを知らず、コミカライズをはじめとする多くのメディアミックスが行われたことも本作の大きな特徴です。2013年には完全新作の劇場版『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編] 叛逆の物語』が公開され、2020年にはゲームアプリを原作としたTVアニメ『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』も放送されています。まだまだこれからも『まどマギ』の世界は紡がれてゆくのでしょう。