最後のユズ、感謝の湯 長野県諏訪市城南小1年
21日の「冬至」を前に、長野県諏訪市城南小学校1年1部の27人が18日、校内にある温泉浴場でゆず湯に入った。毎年この時期に千葉県からユズを届けてくれた生産者の五木田治巳さん(93)から、体調の問題で今年が最後になると伝えられた児童たち。「爽やかな香りをありがとう」と五木田さんに感謝し、風邪を引かないように体を温めた。 1950年に全国の小学校で初めて温泉浴場が造られた同校。ゆず湯は4年前から1年生が楽しんでいる。千葉県出身の保護者の紹介で五木田さんとつながり、ユズを贈ってもらえるようになった。 児童たちは約30個を湯船に浮かべ、水着で入浴。児童の1人(6)は「めっちゃ気持ち良かった。体がぽかぽかになった。インフルエンザに掛からないようにしたい」と笑顔を広げた。1人1個ずつ黄色い実を手にし「五木田さん、いい香りありがとう」とお礼をする場面もあった。 温泉はいまも低学年の児童が利用している。1年2部は20日にゆず湯を楽しむ。