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コロナ禍で健闘のダイハツ 「ロッキー」販売増が示す新潮流

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NEWS ポストセブン

●最高出力98馬力の1リットルターボエンジン+CVT(無段変速機)の能力が車両重量1トン切りのボディに対して十分以上に高く、飛び出しから時速100kmくらいの速度レンジまで、終始軽快な加速フィールを示した。燃費もロングランでは山岳路を含んで19km/L台、混雑した都内走行で15km/L前後と上々。

●エンジンルームの長さが短い軽自動車プラットフォームを使うため室内が広く、大人4 人がストレスなく乗車可能。荷室も広大。

●街乗りでの静粛性は優秀で、かつ高速でもそれほどうるさくならない。荒れていない道 では乗り心地も良い。

●スマホナビを大画面に表示できるダイハツコネクトは、たまに接続をミスるものの、カーナビ専用機は不要と思わされる快適さ。

 続いて悪かった点も挙げてみたい。

●走りの絶対性能は軽ベースの域を出るものではなく、カーブ続きの山道ではハンドリン グがいささか不自然。

●長時間ドライブのときの疲労蓄積度はやや大きめ。

●ヘッドランプが暗く、照射範囲も狭いため、夜の田舎道ドライブには向かない。

●急勾配を下るときにスピードを自動的に抑制するディセンドブレーキなど、SUVライク な機能を持たない。

 このようなプラス面とマイナス面を持つロッキーがどのような評価を受けるか、初めは興味津々だった。しかし、上々な販売スコアを見るに、マイナス面はほとんど気にされず、押しの効いたデザインでありながら取り回しの良いコンパクトSUVに手軽な価格で乗れるというプラス面が圧倒的に評価されたようだ。

 細部に違いはあれど、トヨタ・ライズとほぼ同仕様のロッキーがそれなりに売れたこと は、ダイハツにとっては朗報だろう。単なる低価格モデルであるブーンやトールではトヨタの陰に隠れるばかりで、普通車に関してはOEM専門メーカーになってしまうのではないかという感すらあった。ところが、趣味性をちょっぴり加味したクルマを出せれば、その限りではないということが明らかになったのだ。

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