強烈なダンスと歌詞によってBTSをトップスターへと導いた2曲
2022年6月10日(日本は6月13日発売)のアンソロジーアルバム『Proof』発売前に、BTSの真髄と歴史をおさらい! 【動画】『Proof』収録曲・15の名曲と共に振り返り!
伝説のダンスと歌詞に震える!BTSを成功に導いた大ヒット曲『FIRE』
『花様年華 Young Forever』のタイトル曲『FIRE』(2016年)は、BTSの生みの親であるパン・シヒョク代表が、「BTSを成功に導いた曲の一つだ」と話したほどの大成功を収めました。 韓国語タイトル名『プルタオルネ(燃え上がれ/燃えてるね)』は、SUGAが「気合を入れたり、勇気が沸き上がる時に使う言葉」として何気なく声にしたワードだったのだとか。SUGAの故郷・大邱の訛りによる「プルタオルネ」のセリフが引金となり、激しいビートと群舞がヒートアップしていくのが特徴です。 RMとSUGAが作詞作曲に参加しており、ハッとさせられる強烈な歌詞が魅力です。SUGAが一番好きだという歌詞「生きたいように生きろ。どうせ君の人生だから、無理しなくても大丈夫」は、デビュー曲『No More Dream』に込められたメッセージでもあり、まさにBTSの真髄を感じさせる一曲です。 “怖いほどに揃っている”と話題になったダンス練習動画も必見! 『FIRE』MVの3分33秒から始まる高速ダンスは「伝説の333」と呼ばれ、コンサートでのこのパートが韓国の国歌の動画で採用されたことでも話題になりました。
青春の中の“誘惑”が赤裸々に描かれた「WINGS」シリーズ
青春の苦悩や葛藤を描いた「花様年華」シリーズに続く2枚目のフルアルバム『WINGS』(2016年)では、「少年たちが悪(誘惑)を知り、それを乗り越え大人になっていく」ストーリーが描かれています。 『WINGS』のモチーフになったのは、誘惑に出会い、明暗二つの世界を揺れ動きながら真の自己を求めていく少年のストーリーを書いた、ヘルマン・ヘッセの小説『デミアン』。 『WINGS』のタイトル曲『Blood Sweat & Tears(血、汗、涙)』のMVでは、前作の「花様年華」でフィーチャーされた葛藤やトラウマを抱えたまま、7人が悪の誘惑に誘われていく模様が描かれています。ギリシャ神話がモチーフになっており、MVの中で出てくる3枚の絵画、「叛逆天使の墜落」「イカロスの失墜」「イカロスの哀悼」がストーリーを読み解くのに必要な要素にもなっています。日本語バージョンのMVも必見。なんといっても、これまでのヒップホップ色が強いパワフルなイメージを抑えた、セクシーな魅力が引き立つダンスは注目を集めました。 『Blood Sweat & Tears』を機に、トップスターに仲間入りしたBTS。国内8つの音源リアルタイムチャート、世界各国のiTunes総合アルバムチャートで1位を獲得、 ビルボード200で26位、全英アルバムチャートで62位にランクインするなど、韓国歌手として至上最高の成績を収めました。そして、2016年に初めて、『Mnet Asian Music Awards』で大賞にあたる「今年のアーティスト賞」を受賞。 各種授賞式でアルバム大賞等を受賞した『WINGS』に収録されたメンバーのソロ曲、『Begin』(JUNGKOOK)、『Lie』(JIMIN)、『Stigma』(V)、『First Love』(SUGA)、『Reflection』(RM)、『MAMA』(J-HOPE)、『Awake』(JIN)は、どれも名曲です。