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ソフトバンク好投石川を揺さぶった楽天の駆け引き 直後に同点弾

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西日本スポーツ

〈鷹番が見た〉

 ◆ソフトバンク2-3楽天(20日、ペイペイドーム)  この試合、まず注目したのは石川の先頭打者への投球だった。前回登板の13日西武戦(ペイペイドーム)。初回、1番外崎への2球目を左翼スタンドに運ばれ、この「スミ1」で敗れた。「(力を)抜いて投げようと思って、投げたら打たれた。それで、やっぱりダメだと。試したことでの結果を生かしたい」。1カ月白星から遠ざかり試行錯誤が続く右腕が再度、試合の入りに細心の注意を払っていたからだ。 【写真】デスパイネの打撃のまねをする石川  初回、先頭田中への初球は147キロ直球。低めに外れボールにはなったが、力を入れながらも高さを間違わないようにという意志を感じた。追い込んでからの勝負球は150キロ。コースは甘かったが、球威が勝り捕飛に抑えた。  一つアウトを取ると、ストライク先行の投球を徹底した。3回までに投げた34球のうち、ボール球はわずか5球。テンポを上げる右腕に対し、楽天打線も早いカウントから積極的にスイングしてきたが、序盤は1安打に封じて主導権を握りつつあった。すると、打線は3回に甲斐のソロで先制した。  試合が動いた直後、細かな駆け引きがあった。4回先頭の鈴木大が打席に入ると時間をかけて足場をならした。石川が投球モーションに入ろうとすると左手を上げて、制してきた。その影響がどれほどあったかは定かではないが、じらされる形となった石川の直球はど真ん中へ。そのボールを右中間テラス席まで運ばれ、同点ソロとされた。仕切り直しの“先頭打者”に手痛い一発を浴びた。  石川はその後も連打は許さなかったが、7回1死からロメロにパワーカーブを拾われ決勝弾を食らった。8回を102球で2失点と先発としての役割は十分に果たした。完投負けとなった前回登板から、失ったのは3本のソロによる3点のみ。それでも「失投を1球で確実に仕留められるようでは、なかなか勝てるピッチャーにはなれないと思う」と続けて好投を見せながらも自己評価は厳しい。  開幕から6連勝と一気に白星を積み上げてきただけに、勝ちが遠ざかると焦りも生まれるのだろう。「ホームランを除けばいい内容だった。あとは勝つという結果が何よりの栄養剤になる」。工藤監督が語るように、一つの白が付けば胸のつかえが取れるような気がしている。 (鎌田真一郎)

西日本スポーツ

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