“キムヨナ後継者”ユ・ヨンがまさかの最下位発進で涙「パニック状態に」昨季四大陸銀メダルの優勝候補が逆襲なるか
◇27日 フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ最終戦NHK杯 女子SP(大阪・東和薬品ラクタブドーム) 【写真】2007年GPファイナルでのキム・ヨナと浅田真央 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、海外勢で唯一の出場となった今年の四大陸選手権銀メダリストの劉永(16、ユ・ヨン)=韓国=が出場した12人中、まさかの最下位に沈んだ。 昨季から拠点を日本に移し、浜田美栄コーチに師事してトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を習得。一気にバンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナの後継者となった16歳は、今大会の優勝候補最有力と期待されていたが、この日は冒頭のトリプルアクセルで転倒すると、続く3回転ルッツでも失敗するなどミスを連発。得点は伸びずに55・56点に終わった。 「今季初めての試合だったので脚が震えるほどすごく緊張感があって、ミスが多くなってしまった。最初のトリプルアクセルでミスしてパニック状態になり、いつも通りの演技ができないまま終わってしまった感じでした。いい演技ができなかったので悔しいです」と、涙を見せながら答えた。 トップの坂本とは約20点差。28日のフリーでの挽回のカギは、もちろん大技トリプルアクセルを決められるかどうかだろう。「SPで悪い結果を出したので、フリーはとにかく楽しく演技して応援してくれるファンにいい演技を届けたいです。ジャンプも含めてすべての演技でベストを尽くしていい結果を残せるように頑張ります」と巻き返しを誓った。果たして大逆転劇となるか。
中日スポーツ