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ニンジャ、サムライ、スモウ…多国籍軍のラグビー日本代表を“ONE TEAM”に変えたミーティング

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PHPオンライン衆知

2019年のラグビーW杯で、日本代表は史上初めてベストエイトに進出するという快挙を成し遂げた。その勝因の一つは、日本代表が真の「ONE TEAM」になったことだった。 日本代表には、ラグビーのプロ選手と親会社の仕事をこなす社員選手が混じり、さらに韓国、ニュージーランド、南アフリカ、オーストラリア、サモア、トンガの選手が集結。さまざまなバックグラウンドを持つ選手たちは、いかにしてONE TEAMとなったのか。 日本代表強化委員長(現・ナショナルチームディレクター)の藤井雄一郎が、いま振り返る。 ※本稿は藤井雄一郎著『ONE TEAMはなぜ生まれたのか』(PHP新書)より一部抜粋・編集したものです。

ニンジャミーティングにサムライミーティング…結束や理解を促す数々のミーティング

ワールドカップイヤーの春を振り返る。当時の代表候補の多くは日本、ニュージーランド、オーストラリアでスーパーラグビーの2軍クラスのチームと試合を重ねていたが、それと並行してチームワークも醸成。それを下支えしたのは、たくさんの種類のミーティングだった。 ジェイミージャパンは一丸となって多国籍集団を目指す難しいチャレンジにやりがいを持っていた。さらに付け加えれば、その難しいチャレンジを実現すべくさまざまな形のミーティングを作り、実践していた。 ゲームプランなどを落とし込む全体ミーティングや首脳陣の提示したプランをリーダー陣ですり合わせるリーダーズミーティングに加え、ポジションごとのミーティングも実施。 さらに、ジェイミージャパンでは選手がグラウンドの左右、中央でユニットを作るポッドという攻撃戦術を採用しているが、そのユニットごとのミーティングも組まれていた。 内輪でつけたそれぞれの位置の名称にちなみ、「スモウミーティング」「サムライミーティング」「ニンジャミーティング」と細分化されている。ジェイミーが選手と時折おこなう1on1ミーティングは、回数こそ少ないものの選手選考や相互理解に大きな影響を及ぼす。 ジェイミーがその選手にチームで求めることを伝えた際、内容を把握したうえでの突っ込んだ返事ができる者は長く選ばれる傾向にあった。また、ジェイミーが2018年から試合のメンバーではない選手とよく話すよう意識し始めた。 ここではなぜメンバーから漏れたか、試合に出るのに必要な項目などが伝えられる。その他、チーム皆で出かける「チームディナー」の他に「グループディナー」をするための1組3~4人のグループを編成。これはポジションや経歴などとは異なる枠組みで作られている。 さまざまな枠組みのグループを作ることで、大所帯の組織でも特定の仲間同士で固まらない雰囲気ができたのではないか。

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