青森・70人台感染の障害者施設クラスターは新規なし/青森県内1日、新規8人
青森県は1日、県内で新たに8人の新型コロナウイルス感染者を確認したと発表した。保健所管内別の内訳は青森市5人、東地方、上十三、五所川原が1人ずつ。東地方では、東郡の介護施設クラスター(感染者集団)で患者が1人増。青森市の社会福祉法人「ゆきわり会」の障害者施設で70人台の感染が判明した大規模クラスターは、新規感染が確認されず、職員らへの検査が続いている。県内の感染確認は累計で1039人。 東地方の80代以上女性は、クラスターとなった介護施設の利用者または職員。3月25日のPCR検査では陰性だったが、健康観察期間中の同28日に、せきの症状が現れた。再度行ったPCR検査で、1日に陽性となった。介護施設と青森市の不動産事業所のクラスター2件による感染者は、関連も含めて計25人。 青森市の障害者施設クラスターで感染した入所者は、施設内で療養する方向で調整している。市は、クラスターへの接触があった同居人や知人ら31人の検査結果が全員陰性だったと明らかにした。 市や県によると、施設利用者のうち、外部からの通所は限定的。感染が発生した2施設に加え、同法人が運営する他施設の職員なども含め、さらに数十人への検査を見込んでいる。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「濃厚接触者という意味ではなく、非常に広めに検査をしようとする方向」と説明。2日以降にも国のクラスター対策班が現地入りするという。 新規感染者のうち青森市の20代男性、20代女性、40代女性の3人は感染経路が不明となっている。 このほか、青森市の20代男性と五所川原保健所管内の30代男性は、既に感染が判明している青森署の警察官と知人関係。県警は1日、別の青森署の20代男性警察官の感染が新たに確認されたと発表した。上十三保健所管内の40代女性は、日本原燃協力会社社員の職場関係者。