櫻坂46、4周年記念ライブ 記者が目撃したグループの“現在地”と“未来”
■三期生も十分に経験を重ねてグループは“一枚岩”に
山下がセンターを担う三期生の楽曲「静寂の暴力」の曲中では、会場となったZOZOマリンスタジアムの照明が落とされ、暗闇の中で周辺が静寂に包まれた。 2023年1月の加入からまもなく2年、三期生はもはやグループの主軸を担っている。「4th YEAR~」のステージでは、三期生の楽曲「本質的なこと」でセンターに立つ遠藤理子が、ユニット曲「標識」では遠藤、小田倉麗奈、中嶋優月、向井純葉の4人が堂々とした表情で躍動。さらに、村井優や村山美羽がそれぞれ、グループの楽曲で卒業した先輩メンバーのポジションへ入っていたのも、一~三期生にあった経験の差が縮まり、真に“一枚岩”となった櫻坂46の現在地を物語っていた。 前身の欅坂46時代からの歴史を知る一期生、二期生は後輩を見守る立場に。「4th~」最終日のステージでは、これまでMCで目立っていた印象のある二期生の井上梨名や武元唯衣ではなく、小島凪紗や中嶋らが幕間のMCで中心を担い、自身の思いをしっかりと口にする場面が増えていたのも記憶に残った。 壇上ではキャプテンの二期生・松田里奈が「5年目の櫻坂46もよろしくお願いします!」と力強く宣言したが、その未来は明るい。年内開催のオーディションを経て、四期生の加入も期待されるグループは国内外のファン“Buddies”の声援を受けて、なおも進化を続ける。(文:カネコシュウヘイ)