香港・灣仔に「竹麓拉麺」 3店舗目、限定ラーメンも登場
今年1月に香港に初進出した日本のラーメン店「竹麓拉麺(たけろくラーメン)」(1/F, The Johnston, 78 Johnston Road, Wan Chai, Hong Kong、TEL 3702 5245)が9月26日、灣仔のトラムが走る莊士敦道に同ブランド3店舗目をオープンした。経営は香港で多くのレストランを手がける「Cafe Deco Group」。(香港経済新聞) 【写真】サイドメニューも充実している 創業者の竹麓輔さんは30年以上かけて、500種類以上のユニークなラーメンを作り上げたという。同ブランドは1996年に開業したラーメン店で、日本では東京・大手町に店を構える。2020年、グローバル展開を始め、台湾とマカオで海外営業を開始。2023年、大中華圏進出の足がかりとして香港に進出。1店舗目は中環街市のフードコートの一角に、2店舗目は、住宅エリアが広がる將軍澳に、今回は駅からほど近いビジネス客も住宅も集まる繁華街エリアに出店した。 灣仔店は階段を上り店舗につながるが、その階段の途中には甲冑(かっちゅう)を置く。階段を上ると、ラーメン店というよりは居酒屋スタイルのオープンキッチンが広がる。座席は55席。 新店舗オープン記念として、鶏の手羽元を使う辛めのラーメン「鶏手羽辛口胡椒湯拉麺」(98香港ドル)を用意。白こしょうと黒こしょうを利かせたスープに、チリパウダー、八丁みそ、白みそ、大葉を加え、こしょうが利いた少しスパイシーな味に仕上げている。手羽元も骨なしで食べやすいよう気を配る。 ほかに新登場したスパイシー和牛つけ麺「爆裂和牛沾麺(128香港ドル)は、香港で初めて提供する。宮崎牛を使い、栃木県那須のひのやが作る黒大豆みそと和牛で煮込んだつけ汁を添える。 もともと同ブランドには、3つのシグネチャーラーメンがあるが、ベストセラーは「和牛鹽風拉麺(和牛塩らーめん)」(128香港ドル)で、「じっくり煮込んだ牛すじが濃厚なスープを生み出している」という。「九州豚頭背脂拉麺(豚骨ラーメン)」(88香港ドル)は、「豚の背脂としょうゆを16時間かけてじっくりと煮込んだスープが特徴」だという。チャーシューは柔らかい豚ロース肉で、軽く炙(あぶ)って脂身をカラメル状にし、「とろけるように」仕上げる。「鶏白湯拉麺」(88香港ドル)は、 名古屋コーチンを使った、「白くてクリーミーなスープ」が特徴で、じっくりと煮込んだ柔らかい鶏の胸肉を使ったチャーシューも入っている。 麺も3種類を使い分ける。つけ麺は、最も太いタイプの麺をゆでた後に冷水で洗い、よりドライな食感に仕上げたもので、こってりとしたつけ汁に合うようにした。日本での食感と一貫性を持たせるため、香港の湿度や気温の変化に合わせ製麺するという。 ほかにサイドメニューもそろえる。鶏もちフライ「吉列鶏肉年●」、豚バラのキムチ炒め「泡菜炒五花肉」、エビと大根の煮物「蝦肉煮大根蘿蔔」(以上48香港ドル)などに加え、看板メニューとして、1952年創業の北海道の唐揚げ店「若鶏時代なると」の名物料理「若鶏の唐揚げ」(98香港ドル)を提供。昆布入りのだしに漬け込み、日本のミネラル塩で味付けした鶏肉を160℃で3分間揚げ、その後、200℃の高温で2度揚げすることで、皮はパリッときつね色に、口当たりはカリカリに仕上げる。人気メニューに「月見和牛背脂和牛丼」(128香港ドル)があり、白いご飯の上に和牛、卵の黄身をのせて仕上げる。 営業時間は12時~22時。 ●=米へんに羔。
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