Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

オンライン墓参りにリモート参列も…withコロナの法要・葬儀のカタチ 新たな技術と故人思う気持ち

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
関西テレビ

新型コロナの影響で帰省客が減った今年のお盆休み。これまで、当たり前にできていた「墓参り」や「法要」への参加がためらわれるご時世です。  そんな中、人が集まらない法要や、オンライン墓参り、葬儀のリモート参列など、オンライン化がどんどん進んでいるんです。withコロナの法要・葬儀の形とは…。 ■石材店が始めた“オンライン墓参り”  三重県御浜町で石材店を営む湊さん。タブレットを三脚にセッティングして、向かったのは墓の前。 湊さん: 「(タブレット画面に向かって)すごく天気いいです、今日。お墓参り日和です」  コロナの影響で里帰りを諦め、今年は墓参りを中止した人も多いかと思いますが、湊さんは、そんな人たちの為に何かできないかと考え、墓参りを代行しその様子を生で見てもらう『オンライン墓参り』を始めました。 湊さん: 「今までお墓参りしていた形を体験して頂きたいので、(掃除の様子なども)なるべく見て頂きたいなと思って。合わせて故郷の景色も見ていただけると。お墓自体にも何度も足を運んで頂いていると思いますので、どういう状況かというのを見てもらえたら」  料金は、掃除や花の代金も入れて、1基5000円からです。実際に利用した人は…。 オンライン墓参り利用者の男性: 「最初は他人がうちのお墓を掃除してるのが変な感じでしたけど、最後の方は有難いなという気持ちで、素直に手を合わせられました。ご先祖様を思う気持ちがこちらにあればいいのかなと、そんなことを考える良い機会でもありました」 ■3密避け…参列者もお坊さんもいない法要  さらに、オンラインでできるのは墓参りだけではありません。 終楽 伊藤社長: 「今お客様が多いのは法事とか法要で、『スマ坊さん』を使って法事を執り行いたいと」  葬式や、お坊さんの手配を手掛ける会社・終楽が新たに始めたのがオンラインの法要「スマ坊さん」。  利用者の希望に合わせて、オーダーメードの読経が動画で配信され(2万円~)、パソコンやスマホ画面から法要に参加できるんです。読経のサンプル音声を聞くこともできます。  京都市西京区にある龍淵寺の住職も、スマ坊さんを通して法要を行っています。配信する動画は自撮りです。 龍淵寺の住職: 「スマホは、電話とかメールとか来ないように機内モードにして。ご本尊、阿弥陀如来様が映るようにと、お経をあげる私の座るところが見えるように一応配置はしてます」  これまでに3回動画を撮影していますが、当初はかなり悩んだそうです。 龍淵寺の住職: 「最初はすごく悩みました。こんなことしていいのかなとか、自分の頭の中になかったので。『そんな品が下がるようなことをするな、お経の安売りや』って言われてたんですけど。やはり仏教を求めてる人がいて、それに対して一生懸命我々が心を込めておつとめしていれば、何か見えてくるものがあるのかなと」  名古屋市に住む青山さんは、母親が今年3月に亡くなり、四十九日の法要と初盆供養をスマ坊さんで行いました。 スマ坊さんを利用した青山さん: 「病院内にコロナを持ち込んではいけないということで面会が禁止されておりまして、病院の母が一人で亡くなってしまうということになってしまいまして。それでこのコロナの中でもなんとか法事をして、私自身の心の整理をつけたいと思いました」  青山さんは、故人の関係者と同じ時間に動画を再生して、それぞれの家で祈りをささげました。コロナ対策として選んだ手段でしたが、意外な発見もあったそうです。 スマ坊さんを利用した青山さん: 「故人を思う、悼む、祈る、ということに集中できたことが一番大きいです。私の喪主の立場ですと、立ち振る舞いですとか作法に大変気を遣うことで、そうすると故人を思うことは二の次にどうしてもなってしまいがちなんです。しかし自宅で誰もいない状況でただパソコンに向かって祈ることに集中できるので、本来の供養の在り方を実現できたのではないかと思います」 ■参列できない人のために…思いを伝える新たな形 「小さなお葬式」を手掛ける大阪市西区のユニクエスト。  葬式は人が密集し、参列者には高齢者も多いことから、小規模な式や親族だけの式を希望する人が増えているそうです。そんな中、オンラインを使った新しいサービスを始めました。 ユニクエスト 事業戦略室 居川さん: 「enishiというサービスで訃報を送ったり受け取った方が弔電を送ったりできます。また訃報を知った方から電子決済で心づけ(香典)を受け付けることができます」  ユニクエストが開発した「enishi」は、訃報連絡を故人の関係者にLINEやメールで送ることができます。  連絡を受けた人は、オンライン上で弔電メッセージを送り、葬儀に参列しなくても心づけ(香典)をクレジット決済で送ることができるんです。 ユニクエスト 居川さん: 「今の技術を駆使すれば、本来持っている意味あいを守りながら、より便利にできるんじゃないかとこのサービスを開発しました」  また葬儀のオンライン化も進んでいて、大阪市北区の公益社では7月から「リモート参列」を導入しました。 Q.ずっと固定でカメラを回し続けるんですか? 公益社 山田さん: 「そういった場合もございますし、取り外して撮影しながらご焼香も。画面の向こう側ではリモート参列者ご自身もされてるということですね。葬儀前であっても、遺影写真ですとか、あるいは参列されてる方、ご友人であったりご親族さまであったり、そういった方ともリモートで話されたり、一緒にいらっしゃるような感覚で過ごしていただけます」  大切な人との最後の別れ。コロナの影響でやむなく参列を諦めていた人たちからはこんな声が上がっています。 タイ在住の女性(母親の葬儀): 「タイに移り住んだ時からお別れはかなわないかもと思っていましたが、葬儀に参加し、お別れができてとてもよかったです」 発熱で葬儀を欠席した男性(祖母の葬儀): 「もし配信できなかったら一生お別れできなかったお葬式という記憶になっていました。今だからこそとっても大事なことだと思います」 Q.この葬儀のスタイルはいつごろまで続けますか? 公益社 山田さん: 「この状況だからというだけではなくて、例えば遠方で入院されてる方、なかなか交通機関を使って参列できない方などもいらっしゃると思うんですね。そういった方々のニーズに応えるためにも、続けていきたいと考えております」 (関西テレビ8月11日放送『報道ランナー』内「知っトク!ニュースなオカネ」より)