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ストーカー被害に悩んだ作家が語る「ストーカーという病気」から逃れるには

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女子SPA!

 警察庁は’20年3月5日、昨年1年間に受理したストーカー被害の相談や通報は2万912件だったと発表した。7年連続で2万人を超える高い水準が続いているストーカー被害。トラブルを回避するにはどうすればいいのか。 ⇒【写真】ストーカー犯罪への法整備が進む契機となった桶川ストーカー殺人事件  4年前、別れ話に失敗して交際相手がストーカー化した。相手は交際中に「俺はストーカーが苦手」と繰り返していたので大丈夫だろうと思っていたが甘かった。電話やメッセージが止まらなくなり内容が激しい怒りと脅迫にエスカレートしたので警察に相談、逮捕となる。まさか自分が刑事事件被害者になるとは。その後示談・不起訴→再逮捕→起訴→実刑判決→服役→出所までの徹底抗戦のあらましは拙著『ストーカーとの七〇〇日戦争』(文藝春秋)に書いた。解決までに途方もない時間と労力が飛び、今も心身に受けたダメージを完全にぬぐい切れない。トラブルを回避する方法はなかったのか。  現在警察へのストーカー相談件数は年間2万件前後。誰にでも起きうるトラブル/犯罪を事前に防ぐ手段や心構えを、これまで600人あまりのストーカーと対峙し、私もお世話になったカウンセラー小早川明子先生に聞いた。

作家・内澤旬子が語るストーカーという病気

内澤:ストーカーからの被害に苦しんでいるときに先生の本を読み、ストーカーはある種の精神疾患であることを知り大いに納得しました。まだまだ一般的には知られていません。 小早川:特定の相手に対して関心が離れなくなって、接近欲求が高じて自分の決意では止められなくなったら、薬物にハマる人と同様の「行動制御能力の障害」という疾患です。最近は警察がストーカーに警告するとき、医療機関の紹介や受診を勧めてくれるようになりました。ただね、すべてのストーカーが病気だと言い切れない。疾患のレベルには開きがあります。警察からの警告を受けて反省どころか余計に逆上したり、または反省できてもつきまといをやめられない人には、治療が必要。  この人のそばに行かないと自分は落ち着かないとか、幸福感がないとか。それは特定の相手にハマっているわけです。つまり条件づけられやすい人が、ストーカーになりやすい。アルコールや薬物依存に比べるとなかなか自覚しにくいのですけれどね。特に男性は自分がストーカー化していることを認めたがらない。 内澤:私の加害者もそうでした。 小早川:好きな女性には押しまくるとか諦めないことが男らしいという思考法を持っている人が多い。ストーキングをする言い訳に繋がります。また物事は何でも努力で達成できると考え、相手もあることはそうじゃないことがわからない。

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