楽天・パ上位戦力も夏場に失速の“悪癖”… 対策は石井一久監督必殺の大胆トレードでは【記録で振り返り】
シーズン前から戦力的にソフトバンクの対抗馬と思われていた2020年の東北楽天ゴールデンイーグルスだが、中盤からぐずぐずと崩れて脱落していった。 【貴重写真】高校時代ガリガリな柳田&浅村にヤンチャそうな坂本&山田哲人、ヘンテコ帽子の井口に超無名時代の鈴木誠也&甲斐…名選手80人超が球児の頃 <2020年チーム成績> 55勝57敗8分 勝率.491(4位) 打率.258(1位)本塁打112本(2位)534打点(1位)67盗塁(6位) 防御率4.19(5位)28セーブ(4位)103ホールド(2位)110被本塁打(5位タイ) <楽天の月間勝敗> 6月 7勝3敗0分 7月 12勝13敗1分 8月 12勝12敗2分 9月 12勝14敗0分 10月 10勝13敗3分 11月 2勝2敗2分 ソフトバンクが6月に3勝6敗1分と躓くのを横目に見ながら、楽天はスタートダッシュに成功した。しかし7月以後は貯金を全く増やすことができず、秋口になってロッテ、ソフトバンクとの競り合いになるとずるずる脱落した。
最多勝・涌井は前半戦、圧倒的だったが
楽天の序盤の快進撃の原動力は何といっても、2020年から加入した涌井秀章だろう。6月24日の日本ハム戦に先発して白星を挙げた涌井は、8月19日の日本ハム戦まで9試合で8勝0敗。圧倒的なエースとして君臨した。 しかし以後は3勝4敗、最終的に史上初の「3球団での最多勝」という快記録を達成したものの、チームも涌井の快進撃が終わるとともに、失速したという状況だ。 <2020年の楽天、先発投手陣※松井裕樹は先発成績のみ> 涌井秀章 20試11勝4敗130回 率3.60 則本昂大 18試5勝7敗109回 率3.96 塩見貴洋 16試4勝8敗84.1回 率4.80 石橋良太 13試1勝6敗63.1回 率6.11 岸孝之 11試7勝0敗67.1回 率3.21 松井裕樹 10試3勝3敗51.2回 率3.66 弓削隼人 10試3勝2敗50.1回 率5.01 瀧中瞭太 8試2勝1敗45回 率3.40 福井優也 7試0勝4敗29.2回 率5.46