中学受験、3兄弟の末っ子だけが不合格。複雑な母の心を救った三男の言葉とは【体験記】
■「あなたはいい選択をしたね!」それぞれの人生を見守っていく Tくんは現在中学2年生。友達も多く、部活動と勉強に忙しい毎日を送っています。兄たちが通う国立中学の体育祭や文化祭にもあっけらかんと遊びに行き、今はその国立中学に通う生徒たちと同じ塾で切磋琢磨しているそう。 最近、ママは兄たちとTくんの環境の違いを感じ始めていて、長男次男の学校の生徒は真面目な似たタイプの生徒が多いなと思う一方、Tくんの学校では優しい子、勉強が好きな子・嫌いな子、ちょっとふざける子など多種多様。通う学校によりカラーはさまざまで、いろいろなタイプの子がいるなかで生活していくことは、より「生きる力」を身につけられると気づいたのだそう。不合格を経験したことは、長い目で見たら人生の糧となるには違いなく、だからTくんには事あるごとに「あなたはいい選択をしたね!」と伝えているのだとか。 「3人いれば3通りの人生だということに改めて気づかされました。それぞれの生きる力を信じて見守っていこうと思います」と語ってくれたお母さんの笑顔は、とても優しく、温かで、真にわが子に寄り添う力強さを感じました。 (取材・文/鶴島よしみ)
鶴島よしみ