7月豪雨被害913億円、さらに拡大か 本県災害で過去最悪
庄内、最上を中心とした7月下旬の記録的大雨で、県は4日、公共土木施設や農林水産、教育施設、商工を合わせた被害総額が約913億円となったと発表した。先月末時点の889億円から24億円増え、大規模火災などを含め本県で発生した災害では過去最悪となった。調査は継続中で、被害額はさらに拡大する見込み。 県によると、冷夏でコメの大凶作となった1993年の本県被害額約604億円がこれまでの最大だった。 総額約913億円の内訳は、県や市町村管理の河川、砂防、道路、上下水道などを合わせた公共土木施設が約755億円、農林水産関係が約135億円、教育施設が約5千万円、商工関連が約22億9千万円。 農林水産関係は、先月末時点から24億円増加した。農作物などの被害面積は1万2134ヘクタールで、被害額5億3千万円。水田や畑ののり面、水路などの農地・農業用施設は3588カ所、109億4200万円に上る。森林関係は557カ所、20億5100万円。
建物被害は全壊や半壊、一部破損、床上・床下浸水が計2141棟。避難者数は戸沢村82人、酒田市39人、遊佐町23人、鮭川村15人。