【陸上】三浦龍司がパリ五輪以来のレース自己2番目の13分27秒43 日本新ならずも「動きの余裕度あった」
第318回日体大長距離競技会兼第13回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)が11月30日に行われ、NCG男子5000mに三浦龍司(SUBARU)が出場した。 【写真】レース後に健闘を称えあった三浦龍司と赤﨑暁 最初の1000mを先頭が2分44秒で通過。その後は「細かな上げ下げがあった」。ラストのペースアップは「瞬発力も落ちなかった」とさすがの切れ味でトップを飾った。13分27秒43は自己2番目だった。 3000m障害日本記録保持者で、今夏のパリ五輪は2大会連続入賞となる8位。パリ以来のレースだった。 「本当は記録を目指していました」と三浦。サンショーで戦うためにも日本記録(13分08秒40)を見据えて調整してきた。実際、練習でも手応えがあったという。 久しぶりのレースに「ちょっと浮き足立つ感覚もありましたが、こんな感じかな、と。レース勘がなかった」。 もともとは八王子ロングディスタンスに合わせていたが未実施に。「ある程度は修正しながら臨めた」と問題なかったが、さすがに日本新を狙うペースを作れるランナーはおらず、「勝負に徹する走りになってしまいました」と振り返る。 それでも、「満足いく結果ではなかったですが動きの余裕度もありました」と及第点を与え、「もう少し5000mに向けて(調整を)できれば、可能性が見える練習はできたと思います」と、日本記録も視界にとらえた。 トラックレースは今年最後。今季を振り返り、「今年一番のイベントだったパリで、まだまだ上には行きたかったですが、入賞できてしっかり戦うことができました。充実していたと思います」。 このあとは全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)のデビューが控え、「ここからロードの練習や距離を延ばしていきたい」と言う。 来年に向けて「東京世界選手権が本当に大きな目標。モチベーションも高まっています。せっかくの日本開催。悔いがないように、自分もみなさんも楽しませることができれば」と力強く語った。 同組にはパリ五輪マラソン6位の赤﨑暁(九電工)も出場し、こちらもセカンドベストとなりや13分28秒43の3着。「負けたー!」と笑い三浦と握手。五輪入賞者対決に会場は盛り上がった。
月陸編集部