中田翔、長野久義、西純矢、京田陽太…セ・リーグ6球団 真夏の「大逆襲」を期待したい選手は?
ペナントレースは早くも70試合以上を経過して、真夏の戦いに突入している。今季、ここまで本来の成績を残せていないが、終盤戦に向けて真価を発揮してもらいたい選手は誰か。セ・リーグ6球団で真夏の「大逆襲」を期待したい男たちをピックアップする ※記録は7月1日現在 【選手データ】中田翔 プロフィール・通算成績・試合速報
読売ジャイアンツ
昨季は日本ハムからの電撃移籍後も不振から抜け出すことができず、巻き返しを誓ってのシーズンインだった中田翔。五番・一塁で開幕スタメンを飾ったものの首痛もあって4月下旬に登録抹消となると、5月上旬に復帰するも状態は上がらず、6月に入って2度目の抹消で再調整を施した。この間に電撃訪問した長嶋茂雄氏に直接、打撃指導を受け「気にかけていただき、ありがたい」とねじを巻き直した。交流戦明けから再び一軍に合流すると、少ないチャンスで打棒を発揮し、守備に就けば軽快な動きを見せている。一塁はブレークの兆しを見せる22歳の増田陸がファーストチョイスとなっているが、実績十分の大砲のバットが火を噴けば、打線の厚みはさらに増すはずだ。
東京ヤクルトスワローズ
投打ともに充実の体制で快進撃が続くヤクルトだが、その中で苦しんでいるのが40歳のベテラン・青木宣親だ。開幕スタメンから4月、6月と先発出場を重ねたが快音はなかなか響かず。交流戦では1カード目の日本ハム3連戦(神宮)に出場したのみで、ついには6月1日にコンディション不良で今季初めて出場選手登録を抹消された。それでも、ファームで3試合に出場し調整を終えると、リーグ戦再開後に再昇格。6月26日の巨人戦(神宮)では今季初の猛打賞を記録するなど、出場7試合で21打数8安打、打率.381と本来のバッティングが戻りつつある。精神的支柱である青木の一打は、チームにさらなる勢いを増す。連覇に向けて、この男の復調は欠かせない。
広島東洋カープ
首位・ヤクルトとの差を少しでも縮めるために、厳しい夏の戦いはこれまで以上に総力戦で挑むことになる。やりくりが苦しい中継ぎ陣を救うためにも、攻撃陣が1点でも多く取る。スタメンはもちろん、代打陣にも奮起を期待したい。特にベテランの2人が勝負強さを発揮すれば、チームの士気は上がり、相手バッテリーからしたら厄介この上ない。代打起用一番手の松山竜平は、ここまでの代打成績26打数5安打の打率.192で4打点。二番手の長野久義は19打数4安打の打率.211、3打点だ。長野は6月28日に出場選手登録を抹消。ただ、これもベテランの復調を願ってのこと。佐々岡真司監督は「必要な選手なので、打席を増やして調子を取り戻してほしい」と語る。まだまだ若い選手に負けてはいられない。今こそチームのために、意地を見せるときだ。