ビックカメラの株価はどうなるのか。営業益は4割減、2022年度第1四半期決算は何が低調だったのか
ビックカメラ <3048> は2022年1月13日、2022年8月期Q1の決算を発表しました。 【図表】ビックカメラの株価はどうなるのか。決算を振り返る。 今回は同社の決算発表資料をもとに、業績内容について解説をしていきます。 それでは早速、売上高や営業利益などの決算概要について見ていきましょう。
決算での売上高と営業利益はどうだったか
売上高は1790億円、営業利益は22億円、経常利益は30億円、純利益は12億円となりました。 なお、同社は今期から会計基準を変更しています。 旧基準ベースでは、売上高は1858億円(前年同期比-7.4%)、営業利益は20億円(同-46.1%)となります。 それでは、具体的に各事業の動向がどうであったかを振り返りましょう。
事業の動向はどうであったのか
以下、今回の決算における経営状況のポイントとなります。 ポイント ・スマホ、冷蔵庫などが好調。ゲーム、エアコン、パソコンなどが低調。 ・コロナ対策で都市部では営業時間短縮を継続。一部店舗では臨時休業を継続。 以下、決算短信「1.当四半期決算に関する定性的情報」より引用 当家電小売業界における売上は、スマートフォン等が好調、冷蔵庫等が堅調に推移いたしましたが、ゲーム、エアコン及びパソコン等が低調であったため、総じて低調に推移いたしました。 本感染症による当社グループへの影響につきましては、都市部のビックカメラを中心に営業時間の短縮を継続するほか、一部店舗(Air BicCameraの一部)では臨時休業を継続しております。 品目別売上高を見ると、オーディオや季節荷電、パソコン本体、ゲームが2~3割減少しています。 一方、理美容家電や携帯電話、中古パソコン、玩具は比較的伸びています。 では、月次動向も振り返っておきましょう。 月次売上高を見ると、2021年11月の落ち込みが大きく、特に、情報通信機器商品は3割減となっています。
まとめにかえて
今回の決算発表で、業績見通しや配当に関する修正はありませんでした。 一方で、同社は決算と併せて、上限600万株(自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合:3.41%)の自社株買い計画を発表しました。取得期間は2022年1月14日~6月30日です。 コロナ禍で巣ごもり需要が膨らんでいると見られる中、ゲームやエアコンなどがまさかの低調となりました。厳しい事業環境下、今後の施策に注目です。 参考資料 ・株式会社ビックカメラ 株主・投資家情報トップ ・株式会社ビックカメラ 2022年8月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) ・株式会社ビックカメラ 2022年8月期第1四半期決算ご参考資料 ・株式会社ビックカメラ 自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ
LIMO編集部