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「会えてうれしい」 渋沢栄一翁 アンドロイドで復活 埼玉・深谷市で除幕式 3日から一般公開

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上毛新聞

 富岡製糸場創設に携わるなど群馬県と縁が深く、新1万円札の顔に決まった実業家、渋沢栄一の考えや功績を広めるため、出身地の埼玉県深谷市は渋沢のアンドロイド(人間酷似型ロボット)を制作し、同市の渋沢栄一記念館で30日、除幕式を開き、公開した。来年には渋沢を主役とするNHK大河ドラマが予定され、さらなる注目を集めそうだ。

◎肉声音源を参考に音声 講演姿とくつろぐ姿 2体を制作

 披露したのは8250万円をかけて制作した2体のうち1体。等身大(身長153センチ)の立ち姿で洋装。精力的に講演を行った70歳ごろをイメージし、大正期の講堂に似せて改装した同館2階で公開する。

 アンドロイドの音声は、現存する渋沢の肉声音源を参考にしている。除幕式ではまばたきや身ぶり手ぶりをしながら司会者の質問に答え、「今年は生誕180年の節目であり、みなさんにお会いできたことがうれしい」などとあいさつ。渋沢が唱えた論語の精神を重んじる「道徳経済合一説」について8分ほど論じ、「道徳と経済とは全く合一するもの」と語り掛けた。

 同市の小島進市長は「この時代に渋沢がいたらという期待も込めて制作した」と述べた。制作のため1億円を寄付した同市出身の鳥羽博道ドトールコーヒー名誉会長は「広く考えが広まるきっかけになると良い」と喜んだ。

 一般公開は3日から。入場制限のため2日前までに同市ホームページか電話で予約する。旧渋沢邸「中の家(なかんち)」でくつろぐ80代の姿を再現したアンドロイドは2022年春の公開予定。問い合わせは同館(電話048-587-1100)へ。

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