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クックパッドおたくが伝授「コアをつかめば料理は上達」

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日経ARIA

料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」の初期メンバーとして立ち上げにかかわった小竹貴子さんは、自称「日本で一番クックパッドのレシピを見ている『クックパッドおたく』」。そんな小竹さんが「料理のエッセンス」をぎゅっと詰め込んだという新刊とは? 新型コロナウイルスの感染拡大で感じたクックパッドユーザーの変化、料理のこれからについても聞きました。 【関連画像】セロリがもりもり食べられる! イカとセロリのサラダ ●新型コロナで節約・時短・簡単マインドに変化  投稿レシピ数、約330万品(国内、2020年6月時点)。料理レシピ投稿・検索サービスを提供するクックパッドのコーポレートブランディング・編集担当本部長の小竹貴子さん。新型コロナウイルスの感染拡大は、クックパッドにも思わぬインパクトを与えたという。  「2020年4月に緊急事態宣言が出された後、クックパッドを使うユーザーの変化がありました。それまでのよく検索されるキラーキーワードに『節約』がありましたが、一気に減少。一方で『パン作り』『うどん作り』など、手作りに関係する検索数が上昇しました。日々の料理というと『節約、時短、簡単』で料理の手間をいかに省くかが重要な観点だったのが、ステイホーム期間を通して、『料理を通して豊かな時間を過ごそう』といった、家での時間をポジティブに楽しもうとする方が増えた印象です。収入面の不安が増えたはずなのに節約関連の検索ワードが減ったのは、正直、私たちも意外でした」(小竹さん)  たしかに、ステイホーム期間中に薄力粉や強力粉、ドライイーストなどが店頭から姿を消し、入手困難になった時期も。SNSで料理の写真を投稿する人も多く、「久しぶりに台所に立った」と話す男性の声も聞いた。  「料理に向き合わざるを得なくなった環境のなかですが、手作りの料理に改めて価値を、そして幸せを感じた方も多いはずです。私たちは、数年前から予防医学研究者の石川善樹さんと『料理とウェルビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること)』について共同でリサーチそして研究を進めているのですが、料理という行為が自らを豊かにするものである、という価値観が少しずつ広がっている手応えは感じていますし、今後リサーチ結果がどのように変化していくかも注目しています」 ●「実は料理をしていませんでした」  今でこそ、「料理が人や社会に価値あるものと発信することが使命」と言い、「得意なものは料理」と胸を張る小竹さんだが、実は20歳半ばを過ぎるまではほとんど料理をせず、手抜き第一主義だったという。  「私が料理好きになれたのは、たくさん料理をするうちに見えてきた「基本の理解」が分かり、そして、自分の味、つまり料理のクリエーティブな部分を楽しめるようになったからです。日々クックパッドのユーザーと話すことが多いのですが『クックパッドを見て毎日料理をしても、料理が上手になっている気がしない』という人たちがいる一方で、『クックパッドを見て料理がうまくなりました!』という人もたくさんいます。その違いはどこなのでしょうか? 料理上手になる人は、レシピを作りながら自分のものにしている人です。つまり単に作るだけではなく、エッセンスをうまく盗み、しっかり学びを深めているんです。そのエッセンスをもう少し分かりやすく伝えられないかというのは私の大きな問いでした」  その「基本の理解」、そして「エッセンス」が誰でも簡単に学べるように、と思ってまとめた一冊が新刊『ちょっとの丸暗記で外食レベルのごはんになる』(日経BP)。さながら「読みこむ料理本」で、サラダ、和食、スープなど7つのテーマについて小竹さんの法則や裏ワザが満載だ。「調味料は全部大さじ1」「家族のためには作らない」など、「それでよかったのか……!」と思わず何度も膝を打った。  「長年のクックパッドでの活動や、掲載された膨大なレシピを片っ端から試し、『手抜き』と『おいしさ』のバランスが絶妙なレシピに学んだこと、一流シェフに教わったワザ、大好きな食べ歩きから得たことなど、日々の食の活動から『いいとこ取り』をした覚えておくべき料理の法則とレシピです」。応用しやすく覚えやすい「法則」をつかった本著のレシピから、ARIA世代にお薦めの3品を小竹さんに厳選してもらった。どれも簡単でおいしいものばかり。ぜひ、お試しあれ。

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