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知っておきたい月の話、驚きの誕生物語から白黒模様の正体まで

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ナショナル ジオグラフィック日本版

もしも月がなかったら? 月の反対側も満潮になるのはなぜ?

 地球の唯一の衛星である月は、ずっと私たちとともにあった。地球の海で最初の生命が誕生したころどころか、地球が冷えて海ができる以前から、地球のまわりを何十億年も公転している。 世界と宇宙の美しい月夜ギャラリー 写真11点  今は夜空で何事もないかのように輝く月。だが、その物語は驚くほど波乱に満ちている。  月が形成されたのは、約45億年前のことだ。太陽系は誕生したばかりで、彗星や隕石、小惑星があちこちで衝突していた。そうした衝突の1つとして、地球と火星サイズの天体がぶつかったとき、熱で溶けた岩石が宇宙空間に飛び出し、その一部が集まって冷え固まり、月になったと考えられている。  地球と異なり、月にはプレートの運動による地形の変化がなく、雨や風で岩石が風化することもない。おかげで、月には古代の特徴が多く残されており、太陽系と地球の誕生と進化を探る上で、最も有望な場所の1つとなっている。  天文学者たちは長年にわたり、月のでこぼこの表面から、中心部にある高密度の鉄のコア(核)まで、この空気のない小さな天体を研究してきた。月は、人類がこれまでに足を踏み入れたことのある唯一の地球以外の天体であり、将来に再訪する可能性もある。

表情を変える月

 太陽系の惑星や小惑星のまわりを回る衛星は190以上あり、月はその中で5番目に大きい。月の直径は3500km弱と地球の3分の1ほどで、地球の直径の30倍ほど離れたところを周回している。  月は27.3日ごとに地球のまわりを1周すると同時に、自らも27.3日に一回自転している。このように公転と自転の周期が同じため、月は常に私たちに同じ面を向けている。私たちが見られない月の裏側は「ダークサイド(暗黒面)」と呼ばれることがあるが、実際には暗黒ではない。地球から見えないだけで、月の裏側にも太陽の光は当たる。  地球から月を見ると、太陽に照らされる部分が増減し、新月から三日月を経て満月になるという、おなじみの満ち欠けが生じる。地球と太陽の両方に対して月の位置が変化するため、月の満ち欠けの周期は29.5日になる。

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