家計調査10月、健康食品支出4%増に
10月のサプリメント剤型の健康食品支出は4%増で、5か月ぶりのプラスとなったことが、総務省統計局がまとめた2人以上世帯対象の家計調査報告でわかった。前月に続き、無職世帯がサプリ支出を大幅に増やした。 10月の消費支出は、1世帯当たり30万5819円で、前年同月比は、物価変動の影響を除いた実質で1.3%減、実数と比較した名目で1.3%増。3ヵ月連続の実質減と、支出は伸び悩んでいる。 こうした中、錠剤やカプセルなど、サプリメント剤型の健康食品を対象とする「健康保持用摂取品」の10月の支出額は、1世帯当たり1155円で、前年同月比は名目4.1%増。5ヵ月ぶりに前年同月を上回った。 健康食品支出を世帯類型別に見ると、「勤労者世帯」は763円で同13.2%減となり、8ヵ月連続のマイナス。2ケタ減は5ヵ月連続で、伸び悩みが際立っている。一方、健康食品支出額の多い「無職世帯」は1736円で、同18.7%増と大幅に伸び、2ヵ月連続の2ケタ増となった。 健康食品支出の2024年1~10月累計は1万304円で、これまでのマイナスが響き、前年同期比は8.0%減となった。