ハンガリー首相、ネタニヤフ氏を招待 ICC逮捕状を無視
【AFP=時事】国際刑事裁判所(ICC)に逮捕状を出されたイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は22日、ハンガリーのオルバン・ビクトル首相が逮捕状を無視して同国に招待したことに謝意を表し、「道徳的な明快さ」を示したと称賛した。 【写真】ICC、イスラエル首相らに逮捕状 戦争犯罪などの疑い ネタニヤフ氏は声明で、「イスラエル国の自衛権への理不尽な決定を支持する人々の恥ずべき弱さに直面している」が、ハンガリーは「正義と真実の側」に立っているとたたえた。 イスラエル首相府は22日、オルバン氏から届いたとする書簡を公開した。 その中でオルバン氏は、ICCの「恥ずべき」措置を知ってショックを受けたと主張。 「ハンガリーはこの恥ずべき決定を強く非難する。この決定は、ハンガリーとイスラエルの同盟と友好関係に何の影響も及ぼさない」と述べ、「イスラエルには、あらゆる脅威から自衛するためのあらゆる権利がある」と付け加えている。 ICCは21日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスとの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区での人道に対する罪と戦争犯罪の容疑で、ネタニヤフ氏と同国のヨアブ・ガラント前国防相に逮捕状を出した。 ハンガリーは1999年、ICCの設立条約である「ローマ規程」に署名。オルバン氏の第1次政権時の2021年に批准した。 だが、ハンガリー政府は合憲性の理由から公布していないため、ICCの決定に従う義務はないと主張している。 以前に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナの子どもをロシアに違法に強制移送した戦争犯罪の容疑でICCに逮捕状を出された際も、逮捕しない方針を表明していた。【翻訳編集】 AFPBB News