銃所持隊員の一時不明で防衛相「再発防止を検討」 騒ぎの一方で飲酒運転やパワハラの懲戒処分も… 陸上自衛隊八戸駐屯地
RAB青森放送
陸上自衛隊八戸駐屯地の隊員が訓練中に小銃などを持ったまま一時、行方がわからなくなる騒ぎがありました。 中谷防衛大臣は再発防止を検討していることを明らかにしました。 ★中谷元 防衛相 「いろんな事情があって起こりうるものでありまして、現在地元の陸上自衛隊において本件についての原因や、また再発防止については検討しているところでございます」 中谷元防衛大臣は今日、閣議後の会見でこのように述べ、隊員が行方不明になったことについて再発防止を検討していることを明らかにしました。 この騒ぎは、陸上自衛隊八戸駐屯地にある第5高射特科群所属の20歳代の男性2等陸士が、おとといの夜から八戸演習場で訓練中に小銃などを持ったまま一時、行方不明になりました。 隊員は昨日正午すぎ無事発見され、小銃や銃剣などの装備も異常がないことが確認されました。 陸上自衛隊は今日、本人から聞き取りを行っており、なぜ行方不明になったのか原因を調べています。
駐屯地では懲戒処分相次ぐ
一方、陸上自衛隊八戸駐屯地の隊員、あわせて3人が今日付けで懲戒処分を受けました。 停職3か月の処分を受けたのは、第9施設大隊の男性陸士長24歳です。 この陸士長は、今年8月三沢市内の飲食店で知人と酒を飲んだあと、帰宅しようと自分の車を運転し、まもなく酒気帯び運転の疑いで警察官に検挙されました。 陸士長は運転代行を待てなくなって運転したと話していて、裁判所から罰金刑の刑事処分を受けたということです。 また同じ部隊の46歳の男性2等陸曹は、秘密データを許可のないパソコンで電子メールで部内に送信し、第9後方支援連隊の49歳代の男性1等陸尉は部下に威圧的な言動で不適切な指導を行ない、いずれも戒告処分を受けました。